腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

2018年はロイヤルオークの値動きが目立つ、14790ST.00.0789ST.08

2018年9月21日更新
オーデマピゲのロイヤルオークについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年3月の安値(楽天)と2018年9月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年6ヶ月での変動は¥93,960だった。

ロイヤルオーク 14790ST.00.0789ST.08についての考察(2018年9月)

2017年からノーチラスは特に目立った値動きとなっているため、同じ雲上スポーツであるロイヤルオークも値動きしていると思った方もいるかもしれません。

しかし、ロイヤルオークは2017年において、あまり目立った値動きとはなっていませんでした。

特に、2000年頃において現行モデルだった、ミディアムサイズは2016年頃から値動きしておらず、80万円台程度で購入可能といった様子だったのです。

そんなロイヤルオークですが、2018年になると値動きするモデルが目立つという状況になり、1月に41mm15400STが2016年と比較して約48万円の値上がりとなって以降、他のモデルの値動きも目立っていったといえます。

33mm15000STは、2016年に80万円台だったのが、2018年5月には90万円台となっています。

それが、9月の今となってはミディアムサイズは全体的に100万円以上でないと購入することができなくなっており、更に値上がりした様子といえる状況です。

また、36mm14790STは2017年の段階から110万円台後半という水準に位置しており、33mm15000STより高い水準に位置。

そんな14790STも、2017年から2018年にかけてしっかりと値動きしている様子で、2017年3月より約9万円ほど高くなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年3月
の安値(楽天)
2018年9月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
14790ST.00.0789ST.08
中古 1年
6ヶ月
¥1,185,840 ¥1,279,800 93,960 107.92%

ロイヤルオークは、ラインナップが多い傾向があり、3針のようにシンプルなモデルでも、多種多様な傾向となっています。

現行モデルでも、3針である15400STと2針の15202STがラインナップされていますが、15202STのほうが高いモデルとなっています。

時計に詳しい人でないと、両者の違いは分かりづらいですが、15202STが初代モデルの延長線上にあり、15400STがややアレンジされたモデルという位置づけになっています。

現行モデルの場合、そのように説明すればまだ分かりやすいのですが、このミディアム自動巻のように33mm36mmという差まで理解しようとすると、覚えることがたくさんあるといえます。

そして、それ以外にもロイヤルオークの2針、3針モデルには複数のリファレンスが存在し、全体像を把握するのは容易ではありません。

そういった事情から、これまでロイヤルオーク「元祖雲上スポーツという存在でありながら、目立った値動きをしてこなかった傾向があったといえます。

しかし、2018年からはロイヤルオークも値動きが目立ちつつあり、14790STもそれに該当している様子です。

ですから、今後もそれぞれのリファレンスがどのような動きになるか、興味深く見守りたいと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。