5桁時代のエアキングには、多彩な複数の文字盤色が設定されていたり、リファレンス末尾に「M」が付くものと、付かないものが存在するなどラインナップが多い印象があります。
「M」はサブマリーナノンデイト同様に、ムーブメントが新世代に変更となったことによるものなのですが、「M」とそれ以前では相場が異なる様子があります。
そのため、文字盤色や「M」などに注目がいきがちとなってしまうのですが、この世代のエアキングにはもう一つのリファレンスが存在。
それが、エンジンターンドベゼルの14010と14010Mです。
エンジンターンドベゼルという存在は、かつてエアキングやデイトジャストなどに存在していましたが、現在ではそれを採用しているモデルは無い模様。エアキングに無いのは言うまでもありません。
そのためか、エンジンターンドベゼルを装着するエアキングは最近相対的に値動きが目立っている様子。
例えば、この14010M青文字盤の場合、2017年6月時点では20万円台後半で購入可能だったのが、現在では約35万円という水準になっているのです。
5桁時代のエアキングは、これまで1年少しで6万円というような値動きをすることは、アベノミクスのような大きな経済的な出来事がなければなかったといえます。
ですから、このような値動きは、5桁時代のエアキングとしてはかなり目立った動きといえるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年6月 の安値(楽天) |
2018年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エアキング 青文字盤 14010M |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥289,440 | ¥350,700 | 61,260 | 121.17% |
現在、5桁世代のエアキングは、
となっており、エンジンターンドベゼルは、
となっています。
最も安い傾向なのが14000で、14000Mと14010がほぼ同水準、最も高いのが14010Mとなっているため、
という様子が高値要素となっているといえます。
ちなみに、文字盤色は時期によってボトムに位置する色が異なるというように、5桁エアキングの場合、文字盤色による価格差はあまり目立たないといえるでしょう。
エンジンターンドベゼルのエアキングは、以前はスムースベゼルと同水準ということもあったため、近ごろ評価される傾向なのかもしれません。
いずれにしても、5桁世代のエアキングが、1年で6万円程度の値動きをするというのは、これまでにあまりないことであるため、エンジンターンドベゼルのエアキングは特に評価されていると感じます。