2000年頃において高級なスピードマスターというキャラクターでデビューしたブロードアロー。
ムーンフェイズと同時にデビューし、どちらも白文字盤かつブルースチールのブロードアロー針だったことから兄弟モデルと印象が強かったと思います。
ブロードアローとムーンフェイズの主な差は、ムーブメントであると感じられますが、それ以外にもブレスレットの形状が異なるなど細かい差が存在。
ムーンフェイズのベゼルはWGであるため、ブロードアローもWGかと思いきや、実はSSという分かりづらい違いもあるといえます。
そんなブロードアローとムーンフェイズは、かつての中古相場はどちらも同じような価格帯に位置していました。
しかし、この数年においてムーンフェイズは徐々に高くなったため、2017年頃からは両者の価格帯は離れたという印象がありました。
また、ムーンフェイズには、ヨーロッパ限定の銀文字盤という存在があり、それが2018年から50万円台という水準に達していることから、よりムーンフェイズが高くなったという印象となります。
2017年11月頃においては、ブロードアローよりムーンフェイズのほうが高いという印象が特に強く、ムーンフェイズの3575.20が約39万円という水準だった一方、ブロードアローの3551.20は約30万円だったのです。
その時期において、ムーンフェイズが40万円台に迫る勢いだった一方、ブロードアローはやっと30万円台になったという状況。
しかし、2018年の9月には白文字盤ムーンフェイズは値下がり傾向となり、40万円台に迫るとはいえない様子となっているのです。
では、ブロードアローはどのような状況かというと、2017年11月と比較してやや値上がり傾向となっており、その水準は約34万円となっています。
現在、ムーンフェイズは約35万円というボトム価格であるため、現在両者はほぼ同じ価格帯に位置するという状況に戻ったという様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値(楽天) |
2018年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター ブロードアロー 3551.20 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥307,800 | ¥343,000 | 35,200 | 111.44% |
この世代のブロードアローには、白文字盤と黒文字盤がありますが、ここ数年は黒文字盤のほうが安い様子です。
現在、白文字盤は約34万円という水準である一方、黒文字盤は約30万円。白文字盤はこの半年の間において32万円以上という価格帯に位置していますが、黒文字盤はやっと30万円台になったという様子です。
ちなみに、フレデリックピゲ搭載のブロードアローには、オリンピックモデルがありますが、それは今でも20万円台という水準に位置。最も安く購入できるフレデリックピゲという印象の強いモデルです。
同じフレデリックピゲを搭載し、近ごろ価格帯が近いモデルとしてはカルティエのパシャ38mmがありますが、そちらは2010年頃という時代においても中古が30万円台という水準でした。
かつては、価格帯が異なる印象だったのが、最近パシャ38mmは値下がり傾向となっていることから、ブロードアローよりも安くなることがあり、2017年には25万円前後となったため、一時的に最も安いフレデリックピゲという位置となったこともあります。
ただ、2018年にパシャ38mmは30万円台となっている様子であるため、現在最も安いのはブロードアローのオリンピックモデルとなっている模様です。
ブロードアローという全体だと、黒文字盤やオリンピックモデルのように、ムーンフェイズより安い価格帯のモデルがありますが、白文字盤ブロードアローに関しては白文字盤ムーンフェイズとほぼ同様の価格帯となっているのです。