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現在相場考察

デイトナコンビが短期間で値動き、ロレックス116523黒文字盤

2018年9月30日更新
ロレックスのデイトナ116523について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年6月の安値(楽天)と2018年9月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年3ヶ月での変動は¥111,900だった。

デイトナ 黒文字盤 116523についての考察(2018年9月)

コンビのデイトナといえば、値動きしないという印象があるかと思います。

デイトナ16520は、2016年11月の段階で約120万円という水準だったのが、2017年夏頃には200万円前後という水準となっていました。

しかし、同じ時代のコンビモデルである16523は、2017年夏頃の段階でも2016年11月頃とほぼ同じ水準で、100万円程度で購入可能だったのです。

本来、ステンレスよりコンビのほうが高級で、当然ですが定価もコンビのほうが高い水準となっています。しかし、デイトナの場合2000年代前半の段階から、ステンレスのほうがコンビより高いという状態。

ただ、かつてはステンレスのほうが高いといっても、コンビより2倍近く高いという状況とはなっていなかったため、2017年からは以前よりもコンビは値動きしないという印象が強くなったかと思います。

そんなコンビモデルですが、以前から16523より116523のほうが高いという傾向があります。

ステンレスの場合、116520より16520のほうが高い傾向が以前からありますが、コンビについては116523のほうが高いのです。

エルプリ搭載という点が16520の良い要素の1つとなっていることもあるため、同じくエルプリを搭載するコンビモデルの場合、16523ではなく116523のほうが高いのかは不明ですが、これは数年前から続いている現象です。

そして、それは今でも変わらず、コンビデイトナの場合、16523より116523のほうが高い様子となっています。

そんな116523ですが、2018年10月現在では6月と比べて10万円以上高くなっているという様子。

約3ヶ月という期間で10万円単位の値動きをするというのは、これまでのデイトナコンビモデルの様子としては珍しく、“値動きしない”という印象を打破するようにも感じます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年6月
の安値(楽天)
2018年9月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
黒文字盤
116523
中古 0年
3ヶ月
¥1,238,000 ¥1,349,900 111,900 109.04%

現在、116523黒文字盤のボトム価格は約134万円という水準。6月の段階では、120万円台で購入可能だったのが130万円台となっているのです。

他の文字盤色に関しても、1つの個体を除いて130万円台となっており、今や116523130万円台という水準に達しているといえるかと思います。

116523過去価格を考慮すると130万円台という水準は高くなったとも感じるかもしれませんが、2年前までは116520より116523のほうがやや高い水準に位置していたため、それを考慮すると優秀という印象は薄れてしまいます。

とはいえ、アベノミクスやトランプ政権誕生といった大きなニュースがない時期において、数ヶ月で10万円単位の値動きが起こったということは、これまでのデイトナコンビの事情を考慮すると優秀といえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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