4桁リファレンス世代のスポーツロレックスは90年代後半の段階から「アンティーク」と呼ばれ評価されている傾向があります。
そんなアンティークの中で、最も安い傾向なのがサブマリーナの1680という存在。
5桁や6桁のサブマリーナの場合、ノンデイトよりデイトのほうが高値という傾向ですが、4桁に関してはノンデイトのほうが高いのです。
ただし、4桁ノンデイトには「フチあり」と「フチなし」が存在。フチありは80年代ヴィンテージ世代といえるため、フチなし5513との比較において1680は安い傾向があるといえます。
そんな1680は、2017年7月の段階において約91万円という水準で購入可能でした。
サブマリーナデイトは1980年代に16800や168000にモデルチェンジされており、それらが80年代ヴィンテージ世代。ですから、この1680はいずれの年式も4桁世代に該当し、全てがフチなし仕様であることからも、その時代のものだと分かります。
そういった要素があるにもかかわらず、2017年7月には約91万円という水準。これは、当時の緑サブ116610LVと同水準だったのです。
生産終了から40年近くの月日が経過している1680と、現行モデルである116610LVが同水準だったというのは、かなり1680に対してお得感を感じるかと思います。
その点は、2017年7月の記事でも指摘したのですが、それから約1年経った今、1680はきちんと116610LVより高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年7月 の安値(楽天) |
2018年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 1680 |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥916,000 | ¥1,382,400 | 466,400 | 150.92% |
2017年7月といえば、多くのロレックスの値上がりが目立っていた時期ですが、その頃において1680が評価されていなかった理由として考えられるのは、目立たなかったという点があるかもしれません。
サブマリーナの4桁モデルとしては、「赤サブ」という有名モデルがあり、同じ1680でも通常文字盤よりずいぶん高い水準となっています。
また、5513のフチなしなどは以前から1680より高いため、4桁モデルにおいて1680はそれら他のサブマリーナに埋もれてしまっていて目立なかったと考えられるのです。
2018年においてサブマリーナは、値動きするモデルが多く、かつて新品実勢価格が30万円台だった16610は70万円台という水準に達しています。
そして、116610LVや16610LVも120万円台となっており、2017年より高い水準となったモデルが目立っている状況です。
そのような2018年において、1680が値動きしたということは自然なことだといえるのですが、116610LVより高くなったという点は、やっと4桁として評価されたという感想になります。
ちなみに5513の「フチなし」は現在150万円台となっており、1680より高い水準。4桁リファレンスにおいては、相変わらずデイトよりノンデイトのほうが高いという様子が続いています。