近頃、デイトナが値動きしているため、記事にする機会が多いのですが、特に目立った値動きとなっているのが116520世代のデイトナだといえるでしょう。
デイトナは、アベノミクス以降高くなったものの、2016年12月頃までは「腕時計の王様」と言われるデイトナの印象からすると、相対的に高くないという状況でした。
それが、2016年12月頃から16520が高くなりはじめ、2017年には多くのデイトナの値動きが目立った様子となりました。
しかし、その時期において116520や116523など2000年デビュー世代の値動きは、16520などと比較して地味という印象だといえたのです。
それが2018年になると、目立った印象があるのは116520世代で、コンビの116523、YGの116528、WGの116509は2017年と比較して10万円単位の上昇となっています。
そして、116520はどのような状況かというと、このところ短い期間での値動きが目立っている様子です。
5月頃から、1ヶ月単位で5万円前後の値動きとなっている傾向で、気づいたらやや高くなっているという様子があります。
そして今回も、7月と比較して約6万円高くなっている状況。
1回ごとの値動きは地味と感じても、4月と比較すると約26万円高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年7月 の安値(楽天) |
2018年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 116520 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,732,000 | ¥1,798,000 | 66,000 | 103.81% |
116520の値動きは、まさに塵も積もれば山となるといったところで、1ヶ月単位だと5万円前後でも、半年単位だと約26万円という値動きになっているのが興味深いといえます。
2018年は、この116520を始めとしてこの世代のデイトナの多くが値動きしており、いずれも2017年と比較して数十万円単位の上昇となっています。
2017年の段階で、すでに高くなったという印象があるため、それ以上は値動きしないのではと思われた方もいるかもしれません。
まして2018年は先のようにトランプ政権誕生といった大きなニュースがないため、なおさらそういった印象が強くなるかもしれません。
しかし、これらデイトナなど2017年と比較してしっかり値動きしている時計が多々あるのです。
その時の常識では理解しづらくても、後々見ると理解可能なことは多々あります。
ノーチラス3710の場合、かつては新品が90万円程度で購入可能だったため、200万円でも高いという印象があり、それ以上の値上がりはないと思った方もいるでしょう。しかし、そのノーチラスは今や500万円台となっており、今の認識からすると200万円台は半額以下であるため「安かった」と感じます。
2017年のように「高くなった」と感じた時期よりも、更に高くなった2018年の事例は、勉強になる事柄の1つだといえるかと思います。