腕時計における限定モデルへの評価はそこまで高くないということもありますが、ロレックスやパテックフィリップの日本限定モデルはいずれも高評価されている様子があります。
パテックフィリップの日本限定として有名なのは、青文字盤のアクアノート5066Aですが、ベルトや箱までが青となっている特殊なモデルで、近年は通常版より高い傾向となっています。
そして、ロレックスの日本限定で有名なモデルといえば、オイスターパーペチュアルの116000。
3・6・9のアラビアインデックスに黒文字盤という見た目は、一見するとエクスプローラーのようですが、実はオイスターパーペチュアルであるという意外性が楽しい1本です。
また、その文字盤の見た目は5桁時代(114270を含む)のエクスプローラーに近いのに、ブレスレットなどは6桁世代の新しい仕様。このような組み合わせはレアだといえます。
そんな116000の日本限定文字盤は、以前から116000としては相対的に高く、同世代のエクスプローラーよりも高い相場となっています。
2010年8月における日本限定116000は39.8万円という水準だったのですが、当時の14270は20万円台前半でした。また、2016年11月において214270の中古は45万円程度でしたが、日本限定116000は50万円台という水準です。
日本限定116000は2016年11月に50万円台でしたが、2017年12月には60万円台という水準に達しています。
そして、2018年の今、ついに日本限定116000は80万円台後半という状況になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年12月 の安値(楽天) |
2018年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
オイスターパーペチュアル 日本限定 116000 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥626,400 | ¥898,000 | 271,600 | 143.36% |
日本限定116000は、通常版の116000やエクスプローラー214270などと比較して相対的に高い水準となっていることが常ですが、現在でもそれは変わらない様子です。
ただ、その値動きは214270や他の116000と比較すると派手という印象で、1年毎に位置する価格帯が変化するという傾向があるように感じます。
ロレックスが全体的に安かった2010年において、40万円近くした日本限定116000は当時の選択肢としては割高に思えたでしょう。
しかし、その後の値動きを見る限り、当時において日本限定116000を選ぶということは間違いでなかったということが分かります。
この日本限定116000のように、何かしら目立つ文脈がある場合、限定のレアさが発揮され、人気度が高くなる傾向なのだと感じます。