オイスターパーペチュアルといえば、現行世代ではポピュラーな存在となっており、ダークロジウム文字盤のような有名モデルも存在しています。

その一方で、5桁世代の時代においては、ステンレスモデルが存在しておらず、なかなかマニアックな存在だったように感じます。

そんなオイスターパーペチュアルの中で、この14203のグレー文字盤は、比較的知名度の高いモデルだといえ、その見た目の雰囲気が、エクスプローラー14270のコンビ版という印象だったといえます。

サブマリーナやGMTマスター2など、コンビ版となるとグレーや青といった文字盤色が与えられるということがありますが、この14203も14270を“コンビの配色”にしたという感じがあったのです。

厳密には、14270のケースサイズが36mmなのに対し、この14203のケースサイズは34mm。また針の形状も異なります。

そのため、この14203という存在はスポーツモデルではないのですが、雰囲気がエクスプローラーに似ていたため、2000年頃において、店頭では14270と並べて売られる姿もありました。

そんな14203ですが、近年における評価はエクスプローラーの14270や114270とほぼ同水準という様子がありました。

2017年1月の水準は約38万円だったのですが、当時は14270、114270も同水準でした。

この14203は、スポーツモデルでなくてもコンビ版であるため、エクスプローラーと同水準というのはお得感があったように思います。

ちなみに、デイトナではコンビよりステンレスのほうが高いという様子がありますが、デイトナ以外のスポーツモデルに関しては、基本的にコンビのほうがSSより高い相場となっています。

そんな14203は、2017年11月に40万円台前半となり、1月と比較して値上がり傾向となっていました。

ただ、その頃はエクスプローラーも値上がり状態だったため、“14270と変わらない”という状況は1月と同様だったといえます。

しかし、そんな14203グレー文字盤は今、約49.9万円という水準に達しており、14270などより高い水準となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

14203には、新世代のムーブメントが搭載された14203Mも存在し、それぞれやや異なる相場となっている傾向がありますが、現在「M」のほうは相場が読み取りづらい状況となっています。

ただ、14203に関しては、これまでの値動きや、グレー文字盤以外の価格などの様子から、過去と比較して値動きしていると同時に、グレー文字盤に関してはエクスプローラー14270より高くなっているといえる様子です。