今年、2018年のSIHHで、新しいサントスが発表されましたが、その見た目はまさにサントスガルベの後継モデルという印象です。
サントスガルベという存在は、80年代頃にコンビのクォーツモデルが流行ったという印象があり、その時代の中古流通量も多い傾向があります。
そのため、比較的古いモデルという印象もあるのですが、実は2006年頃にも新作が発表されています。
その存在こそ、サントスガルベXLという存在で、それまで最大サイズだったLMより大きなケースサイズとなっています。
ただ、XLといってもそのサイズは35mm。当時はすでに腕時計が大型化されていた時代ですが、その時代でも35mmだったのです。
サントスガルベはLMサイズでも30mm以下という大きさですから、XLはそれと比べるとずいぶん大きく、35mmという数値以上に大きい印象があります。
中古の相場については、以前からクォーツより高いのはもちろん、LMサイズより頭一つ高いという水準。
具体的には、クォーツが10万円台だとすると、LM自動巻が20万円前半だったならば、XLは30万円台という傾向がありました。
2016年においても、2017年においても実際このサントスガルベのXLサイズは30万円台という様子で、ほかのサントスガルベより高い水準だったのです。
しかし、そんなXLサイズは今、なんと40万円台という水準にまで上昇。
1年という期間で9万円ほど高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年10月 の安値(楽天) |
2018年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
サントスガルベ W20098D6 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥328,000 | ¥418,000 | 90,000 | 127.44% |
このサントスガルベXLは2017年10月と比べると値上がり状態ですが、実は2017年10月時点では値下がり傾向だったため、それ以前の水準と比較すると値上がり幅は狭まります。
2016年8月にこのXLは約36万円という水準だったのですが、2017年10月においてはそれより値下がりしていたのです。
2016年8月といえば、ロレックスなど多くの腕時計が安くなった時期ですが、サントスガルベXLはその時期より2017年のほうが値下がり状態だったのは意外です。
しかし、そんなXLはここにきて、2017年の水準から値上がりし、2016年水準に回復するどころか、それ以上に高い状況となっているのです。
このような値動きとなったのは、SIHHでサントスの新作が発表され、かつてのモデルの注目度が高くなったからかもしれません。
新型サントスは、ベゼルのポリッシュ部分がブレスレットに伸びるようなデザインが採用されていますが、これは賛否両論ある要素と言えるかもしれません。
そうすると、このサントスガルベXLは伝統的なサントスのデザインが採用されており、なおかつ近代的なモデルという特殊な立ち位置になります。
そういったレア要素から、カルティエのファンがこのモデルに注目するというのは理解できると感じます。