筆者も連載しているパワーウォッチ。今月号においては、ヴィンテージホイヤーが評価されている様子が伝えられており、100万円以上という価格帯が目立っていました。
そんな評価されている“ホイヤー”ですが、それら年式に限らず、当サイトの記事でも何度もお伝えしているように90年代に復刻された「ホイヤー」ロゴモデルも最近値上がり傾向だといえます。
90年代の復刻モデルは、当時Classicsシリーズとしてラインナップされていたのですが、Classicsシリーズ時代のモデルはいずれも値上がり傾向だといえます。
ただ、それらClassicsシリーズの価格は、先のようなヴィンテージ品のようなものではありません。
現在、Classicsシリーズの主な価格帯は20万円台という水準ですが、それ以前は10万円台だったため、20万円台という水準でも、過去と比べるとずいぶんな値上がりといえるのです。
Classics時代のモデルは、最近までなぜそれほど評価されていなかったのか不思議だといえますが、それが不思議だという点は以前から記事では指摘していたとおりです。
そのため、ここ最近の値動きは、ごく自然だといえると感じます。
しかし、そんなClassics時代のタグホイヤーでも、2018年の段階で唯一20万円台となっていなかったモデルが存在したのです。
それが、モンツァという存在なのですが、2018年3月の時点でも16.8万円という水準でした。
ただ、その水準でもそれ以前と比較すると値上がり傾向。2017年5月の時点で約13.9万円という水準だったのが、2018年3月の時点では16.8万円となっていました。
それまで、Classics時代のモンツァの値動きは目立った印象がなかったため、2018年3月の値動きは、その当時の印象では立派だったといえるのですが、それでも10万円台後半という水準だったのです。
そして、2018年10月現在、そんなモンツァはついに約22.8万円という水準に達し、ついに他のClassicsと同様、20万円台という価格帯に達しています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年3月 の安値(楽天) |
2018年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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タグホイヤー
モンツァ CR2110 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥168,000 | ¥228,960 | 60,960 | 136.29% |
モンツァという存在は、Classics時代において、最も後に登場し、デビューから1年後には「タグホイヤー」ロゴのモデルとなっていました。
そのため、Classics時代のモデルというより、それ以降のモデルという印象が強く、他のClassics時代のような評価とならなかったのかもしれません。
しかし、モンツァも立派にClassics時代のモデル。また、Classicsの中で最も生産年が短い部類に入るため、レア感も感じられる存在です。
ですから、そういった要素があるClassics時代のモンツァが、最近評価されているというのは、他のClassics時代のモデルなどを考慮しても、違和感ないといえるでしょう。