チュードルのクロノタイムには、今でも20万円台で売られているモデルがある一方、そういった価格帯とはかけ離れて高いという存在もあります。
それら“高い”ほうのクロノタイムは、ロレックスパーツが使われていた90年代までのモデルなのですが、95年製でも「アンティーク」と呼ばれることがあります。
その年式のクロノタイムは、これまでも“高い”傾向があったのですが、その価格差は今ほどのものではありませんでした。
例えば、2017年2月の段階では、クロノタイムの79160(銀文字盤)は約46万円という水準だったのです。
当時において、クロノタイムの2000年代モデルは20万円台だったため、約46万円という水準も十分に“高い”と感じられたのです。
それが、2018年4月になると、このクロノタイム79160(銀文字盤)はなんと約74万円という水準に達してします。
その様子は、4月当時に記事にしたとおりですが、1年少しという期間で約28万円の値上がりとなったのは、これまでのクロノタイムの値動きを考慮するとかなり「凄い」といえる状況だったのです。
しかし、そんなクロノタイムは今、さらに凄いことになっているのです。
現在、クロノタイム79160(銀文字盤)は80万円台という水準になっており、4月から約半年の間で10万円以上の値上がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年4月 の安値(楽天) |
2018年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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チュードル
クロノタイム 銀文字盤 79160 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥745,000 | ¥858,000 | 113,000 | 115.17% |
現在、79160のボトム価格は黒文字盤ですが、それを参考としても80万円台に達しているため、クロノタイム79160は文字盤色に関係なく高い水準だといえるでしょう。
この79160は、かつてからクロノタイムとしては相対的に高めな水準に位置していましたが、今のように目立って値動きするという傾向はそこまで見られませんでした。
それが、2018年には、70万円台となったと思ったらその半年後に80万円台となるように、かなり目立った値動きをしている状況となっているのです。
この世代のクロノタイムは、ロレックスと共通パーツというレア要素があることに加え、「アンティーク」感を感じる独特な見た目も魅力的だといえます。
そのため、世界中でファンが多い人気のあるモデルだといえますが、これまで目立った値動きをしなかったことから、このような価格帯にまで上昇するとは多くの人が予測していなかったかと思います。
ですからこのクロノタイム79160は、近年目立った値動きをした時計の中で、かなり意外性の高い存在だといえるでしょう。