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現在相場考察

目立った値動きとなっているブルガリ、スクーバSD38G

2018年11月6日更新
ブルガリのスクーバSD38Gについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年12月の安値(楽天)と2018年11月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この11ヶ月での変動は11万4160円の値上がりだった。

スクーバ SD38Gについての考察(2018年11月)

ブルガリの腕時計は、腕時計ブームだった2000年代前半において人気が高く、クロノグラフモデルなどは新品実勢価格が40万円台という水準だったにもかかわらず、多くの人が買っていたと感じます。

なぜ、多くの人が買っていたかといえるのかというと、当時着けている人を見かける機会が多かったことや、店頭で売られる様子をよく見かけたというだけではなく、現在の中古数の多さからもそのようにいえることができます。

しかし、それら中古のブルガリは、当時40万円台だったモノでも、現在は中古が10万円台前半という水準で入手可能。また、程度の悪い個体が多い傾向もありますが、程度の良いモノでも10万円台前半という水準となっており、近頃はあまり目立った値動きをしない傾向があります。

ただ、そんなブルガリの中でもそれらとは異なる値動きをしているモデルが存在。

それこそが、YGを中心とする金無垢モデルなのですが、特にスクーバのYGモデルは以前から相対的に高い傾向があります。

スポーツクロノの場合、クオーツモデルであればYGでも30万円台である一方、スクーバだと以前から40万円台後半という水準で、相対的に高い価格帯となっています。

ブルガリの金無垢モデルは、実物を触ると「ズシッと」重く、かなりな高級感を感じられ、数もSSと比較してかなり少ないことから、需要と供給のバランスがSSより良いのかもしれません。

ただ、ズシッと思い金無垢モデルはクオーツのクロノグラフだと30万円台で入手可能であることから、自動巻とはいえスクーバの3針ラバーモデルの相場は割高と感じたかもしれません。

実際、ステンレスだと、クロノグラフの「クオーツ、革ベルト」とスクーバの「3針、ラバーベルト」は同じ水準といえる傾向があるため、YGにおいて価格が離れているというのは割高感を感じても仕方がない部分があるかといえます。

しかし、腕時計の場合、割高と思ってもその水準よりさらに値上がりするという傾向があり、最近ではGMTマスター2などの値動きがそれに該当するといえるでしょう。

そして、それと同じことがYGの3針スクーバにも起こっており、約11ヶ月の間で10万円以上の値上がりとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年12月
の安値(楽天)
2018年11月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ブルガリ
スクーバ
SD38G
中古 0年
11ヶ月
¥483,840 ¥598,000 114,160 123.59%

スクーバSD38Gは、ブルガリの中でも特に目立った値動きをしており、かつてから評価されている傾向があります。

そして、この1年近くの間でも10万円以上の値動きとなっており、ブルガリとしてはかなり目立った値動きとなっているのです。

このスクーバは、40万円台後半という水準でも他のブルガリと比較すると高く評価されているように感じましたが、現在では50万円台後半という水準。

評価される傾向のあるモデルは、さらに評価されるという傾向になりやすいのかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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