1998年頃より当時34万8000円という定価を上回る価格で並行輸入品が販売されていたエクスプローラ。1999年には新品が60万円台で普通に売られていました。この時計こそ、今に至る「高級腕時計ブーム」を牽引した時計であり、“プレミア価格”という存在を一般の人に知らしめた時計だと思います。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年2月 の最安値(ヤフオク) |
2016年4月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラ 14270 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥388,000 | ¥345,600 | -42,400 | 89.07% |
2001年には114270にモデルチェンジ。といっても実際の変更点はほぼ無い実質マイナーチェンジ版です。変更点はブレスの付け根が一体型になった点とムーブメントが2本のブリッジでテンプを支える構造のキャリバー3130になったという点です。ブレスの付け根の形状はエクスプローラ2やGMTマスターでも変更になっていますが、こちらのリファレンスは同じまま。エクスプローラと同じようにキャリバー3000から3130になったのはノンデイトサブマリーナですがこちらは14060M、つまり「M」が追加されています。
エアキングもキャリバー3130搭載のモデルは14000Mですので、本来エクスプローラも114270ではなくて、14270Mなはずでは?と思いますが、エクスプローラは特別なので114270ということなのでしょう。
そんなエクスプローラですが、数がとっても多いのと多くの需要があるため、相場が非常に動きやすい。メリットとしては、すぐ売れる=処分しやすいという点がありますが、モノが非常に多いためその時のエクスプローラ最安値で売り抜ける必要がありそうです。よって、売る時期のタイミングが結構難しく、気を使います。例えば、現在の最安値は34万。しかし、それが売れたら最安値は38万円になるかもしれません。そして、34万円のモノがある時期でも38万のモノも平気で売れるでしょう。
ということで、売る時の価格を注意しなければ損する可能性もあるエクスプローラ。とはいっても2012年ごろまでは25万円以下で平気で売られていました。そのため、その頃購入した人は現在どのような環境でも利益が出せることでしょう。
スポロレ全体が非常に高い中、かつてデイトナの次に高かったエクスプローラは、現在最も安いスポロレとなりました。過去の相場の動きを見ると、約35万円前後という価格は迷う状況ではありますが、36mmという腕に収まりのよいサイズと軽さはつけ心地抜群。また、デザインもすごくかっこ良い。このような時計としての実力と、スポロレの中ではかなり安い方という点を考慮すると、38万円は迷う金額です。