GMTマスター2の現行モデルでありながら、デビューした2013年から長らくプレミア価格状態が続いている116710BLNR。
かつてGMTマスターシリーズといえば、プレミア価格になるということはなく、初のプレミア価格(現行モデル)になった存在だといえます。
また、その価格帯は100万円近い水準で、2000年頃にプレミア価格の代名詞的存在だったエクスプローラーよりもだいぶ高い価格帯となっているのです。
このGMTマスター2以前に、デイトナ以外のプレミア価格モデルとして、100万円程度になったのは、2007年にデビューしたミルガウスですが、そのミルガウスは2008年に大暴落しています。
そのため、この116710BLNRに対しても、「どうせすぐに安くなるだろう」と思った方は多いのではないでしょうか。
実際、いずれ「青赤ベゼルのSSモデル」が出たときには、値下がりは避けられないという見方は自然だといえます。
そして、今年2018年3月についに「青赤ベゼルのSSモデル」が登場。
しかし、116710BLNRの相場は下落傾向となるどころか、3月時点では目立った上昇傾向となっていたのです。
さらに値上がり傾向は6月時点でも変わることがありませんでした。
そして、11月の今、116710BLNRはどのような状況となっているかというと、なんと6月時点よりさらに値上がりしており、その水準は120万円台後半。
約5ヶ月間で、9万円以上の値動きとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年6月 の安値(楽天) |
2018年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 116710BLNR |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥1,198,800 | ¥1,291,680 | 92,880 | 107.75% |
青赤+ジュビリーの126710BLROの実勢価格は、現時点で約200万円という水準。
ですから、この116710BLNRと126710BLROは、実勢価格が異なる状況となっており、別モノという認識なのだと思います。
126710BLROが登場したということは、GMTマスター2に対する注目度を更に高めるということになり、この116710BLNRにも好材料となっているのかもしれません。
いずれにしても、かつて中古が90万円台という水準でも、決してお得な印象はなかったこの116710BLNRが、それから何度も値動きを繰り返し、ついに120万円台後半という水準になっているという点は、「凄い」という感想になります。
ちなみに、2016年11月には中古が約87万円という水準でした。
2016年11月といえば、多くのロレックスが安くなった時代ですが、その時期この116710BLNRも2016年4月の約92万円という水準から、5万円ほど下落していたのです。
そして、今では約129万円という水準にまで上昇しているため、ちょうど2年前の11月と比較するとGMTマスター2の116710BLNRは「2年で416,880円の値上がり」となったということになります。