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現在相場考察

2年前のカラーベゼルよりも高い価格帯、サブマリーナ116610LN

2018年11月11日更新
ロレックスのサブマリーナー116610LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年8月の安値(楽天)と2018年11月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3ヶ月での変動は5万円の値上がりだった。

サブマリーナ 116610LNについての考察(2018年11月)

近頃、プレミア価格だったり、値動きする傾向があるように感じるモデルといえば、「黒青ベゼル」「緑ベゼル」というような印象があります。

それらカラーベゼルのモデルは、数年前の段階でもプレミア価格となっていた一方、同じモデルでも「黒ベゼル」の場合はかなり安価に買うことができました。

例えば、2016年10月の場合、このサブマリーナ116610LNは中古が約70万円という水準でしたし、GMTマスター2116710LNに関してはその年の9月に65万円という水準だったのです。

それに対して、カラーベゼルのサブマリーナとGMTマスター2は、同時期にどちらも90万円前後といった水準。また、黒ベゼルより値動きする傾向があったと感じます。

しかし、それから2年後の今となっては、黒ベゼルもきちんと値動きしており、このサブマリーナデイトも、2018年8月から約3ヶ月という期間で5万円の上昇となっています。

そして、現在この黒ベゼルのサブマリーナは、なんと96万円という水準にまで達し、2年前のカラーベゼルよりも高い価格帯に到達しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年8月
の安値(楽天)
2018年11月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
116610LN
中古 0年
3ヶ月
¥918,000 ¥968,000 50,000 105.45%

サブマリーナデイトといえば、ロレックスブームだった2000年頃において、最もオーソドックスな存在で、入手難易度は低いという印象でした。

当時、プレミア価格だったのはエクスプローラー14270で、定価より10万円以上も新品実勢価格が高かったのです。

それに対して、サブマリーナデイトの16610は、新品実勢価格が30万円台後半という水準。最も安かったのはGMTマスター2ですが、それよりも高く、中間的な価格帯に位置していたといえ、まさにオーソドックスという印象だったといえます。

しかし、それから20年近く経過した今となっては、最もオーソドックスだったはずのサブマリーナデイトは、定価よりも中古のほうが高いというプレミア価格状態となっているのです。

そのような現象は、16610でも同様で、現在中古が70万円台という水準。かつての新品実勢価格である30万円台後半よりも2倍近く高い水準にまで上昇しています。

2000年頃の常識では、サブマリーナデイトがプレミア価格になるということは考えられませんでした。

また、2010年代の常識でも、「緑ベゼル」がプレミア価格になっても、「黒ベゼル」がプレミア価格ということは考えられませんでした。

しかし、2018年の今、サブマリーナデイトは、緑べゼル、黒ベゼル、どちらもプレミア価格状態となっているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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