近頃、プレミア価格だったり、値動きする傾向があるように感じるモデルといえば、「黒青ベゼル」や「緑ベゼル」というような印象があります。
それらカラーベゼルのモデルは、数年前の段階でもプレミア価格となっていた一方、同じモデルでも「黒ベゼル」の場合はかなり安価に買うことができました。
例えば、2016年10月の場合、このサブマリーナ116610LNは中古が約70万円という水準でしたし、GMTマスター2の116710LNに関してはその年の9月に65万円という水準だったのです。
それに対して、カラーベゼルのサブマリーナとGMTマスター2は、同時期にどちらも90万円前後といった水準。また、黒ベゼルより値動きする傾向があったと感じます。
しかし、それから2年後の今となっては、黒ベゼルもきちんと値動きしており、このサブマリーナデイトも、2018年8月から約3ヶ月という期間で5万円の上昇となっています。
そして、現在この黒ベゼルのサブマリーナは、なんと約96万円という水準にまで達し、2年前のカラーベゼルよりも高い価格帯に到達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年8月 の安値(楽天) |
2018年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116610LN |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥918,000 | ¥968,000 | 50,000 | 105.45% |
サブマリーナデイトといえば、ロレックスブームだった2000年頃において、最もオーソドックスな存在で、入手難易度は低いという印象でした。
当時、プレミア価格だったのはエクスプローラーの14270で、定価より10万円以上も新品実勢価格が高かったのです。
それに対して、サブマリーナデイトの16610は、新品実勢価格が30万円台後半という水準。最も安かったのはGMTマスター2ですが、それよりも高く、中間的な価格帯に位置していたといえ、まさにオーソドックスという印象だったといえます。
しかし、それから20年近く経過した今となっては、最もオーソドックスだったはずのサブマリーナデイトは、定価よりも中古のほうが高いというプレミア価格状態となっているのです。
そのような現象は、16610でも同様で、現在中古が70万円台という水準。かつての新品実勢価格である30万円台後半よりも2倍近く高い水準にまで上昇しています。
2000年頃の常識では、サブマリーナデイトがプレミア価格になるということは考えられませんでした。
また、2010年代の常識でも、「緑ベゼル」がプレミア価格になっても、「黒ベゼル」がプレミア価格ということは考えられませんでした。
しかし、2018年の今、サブマリーナデイトは、緑べゼル、黒ベゼル、どちらもプレミア価格状態となっているのです。