デイトナにおいて、コンビという存在は、目立った値動きをしないという印象がありますが、1年や2年という単位で見ると実は値動きしているということがわかります。
ただ、その値動きの評価をどのように考えるかは、いろいろな角度から考える必要があるといえます。
例えば、16523の場合、2017年において16520の値動きがどんなに目立っていても、ほぼ変わらなかったため、今考えてみると、逆に「凄い」といえたかもしれません。
2016年12月頃から、16520は目立った値動きとなっており、それまで約120万円という水準だったのが、2017年夏頃には200万円台となっていました。その一方で、16523は2017年において100万円前後という水準のままほぼ変わらず、11月頃になってようやく110万円台という水準に変化したのです。
では、116523はどうだったかというと、16523よりも値動きしていたといえ、ステンレスとの価格差も16523ほど目立たなかったといえます。
ちなみにデイトナ相場の特徴として、ステンレスや金無垢では16520よりも116520世代のほうが安いという傾向がありますが、コンビだけは116520世代のほうが高いという傾向があります。
116520は2017年において、16520と比較すると地味な値動きといえたかもしれませんが、2018年になると目立った値動きとなっており、コンビの116523も上昇傾向となっています。
例えば黒文字盤の場合、2018年6月から9月までの3ヶ月間で約11万円の値動きとなっており、「値動きしない」というコンビのイメージからするとびっくりするぐらい高くなったという印象です。
しかし、2018年において目立た値動きをしているといっても、過去における価格序列を考慮すると、そこまで高くないとも評価できるのです。
なぜなら、2016年10月において、116523は116520と同水準だったからです。
現在、116520は170万円前後という水準に達している一方で、116523のグレー文字盤は136万円。実にステンレスより30万円程度安く買うことができるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年10月 の安値(楽天) |
2018年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ グレー文字盤 116523 |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥1,110,000 | ¥1,360,000 | 250,000 | 122.52% |
2年前において、116523は、116520と同水準か、116523のほうがやや高いという価格序列となっていました。
当時の序列は、
という順だったといえますが、
現在では、
となっています。
16523は以前から16520より安い傾向があったのですが、116523は116520と同水準程度だったため、価格差が30万円程度になったというインパクトは大きいといえます。
2018年に目立った値動きをし、なおかつ2年という単位でも25万円ほどの上昇となっている116523。
値上がり傾向でも、過去の116520との相関を考慮すると、優秀なのかそうでないのか評価が分かれるところだと感じます。