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現在相場考察

ノンデイトはデイトよりも安い状況に、サブマリーナ14060

2018年12月5日更新
ロレックスのサブマリーナー14060について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年9月の安値(楽天)と2018年12月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年3ヶ月での変動は¥150,000だった。

サブマリーナ 14060についての考察(2018年12月)

サブマリーナノンデイトという存在は、2000年台前半という時代において、スポーツロレックスとしては唯一20万円台という新品実勢価格だった存在です。

ただ、その印象は「安いモデル」というよりも、「通な選択」という感じがあり、不人気という印象ではありませんでした。

このサブマリーナノンデイトの値動きは、面白い傾向があるといえ、これまでの変遷を見ると値動きの仕方が、他のモデルと比較して変わっているといえます。

例えば、2013年のアベノミクス以降、多くの腕時計が値上がり傾向となり、エクスプローラー1427020万円台前半から30万円台に変化しています。

しかし、このサブマリーナノンデイトは、他のロレックスほど大きな変化は見せていなかったのです。

印象に残るほど値動きしたと思われるのは2016年になってからのことで、その際、中古相場が40万円台後半という水準に達しました。

そして、2017年には50万円台、2018年には60万円台となったのです。

興味深いのは、ノンデイトが60万円台になってから数ヶ月の間、デイトの16610よりも高い水準となっていたのです。

定価の観点からも、新品実勢価格の観点からも、本来デイトのほうが高いため、ノンデイトがデイトより高くなるというのはインパクトがあったといえます。

ただ、4桁リファレンスに関しては、以前からデイトの1680よりノンデイトの5513(フチなし)や5512のほうが高い傾向があります。ですから、既に現行モデルでない5桁世代において、4桁と同じ現象が起きたというのは自然とも感じました。

けれども2018年9月、デイトの1661070万円台という水準に達した一方で、ノンデイトは1406014060M60万円台にとどまっており、再度デイトのほうが高いという状況となったのです。

そして、12月現在でも1406069.8万円(ABランク以上)というボトム価格となっており、70万円台(ABランク以上)という16610より安い水準となっています。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年9月
の安値(楽天)
2018年12月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
14060
中古 1年
3ヶ月
¥548,000 ¥698,000 150,000 127.37%

この14060は、2017年9月から1年3ヶ月の期間で15万円という上昇となっているため、優秀と感じます。その一方で、その約1年の期間に、デイトより高くなったり安くなったりするという出来事があるのが興味深いといえます。

ちなみに、サブマリーナノンデイトといえばノンクロノメーターですが、14060Mの2007年以降モデルはクロノメーター仕様となっており、ノンクロノメーターより相場が高い傾向です。

1406014060Mと比較するとデイトより安いノンデイトですが、クロノメーター仕様の場合、デイトより高い傾向があります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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