今年、2018年はロイヤルオークの値動きが目立っているといえ、特に夏頃にはその傾向が顕著だったといえます。
ただ、12月の今となっては、夏頃と比較して値上がり傾向となっているモデルがある一方、夏頃と比較して値下がりしてしまったモデルもあるのです。
その値下がりしたモデルは何かというと、意外にもロイヤルオークの中で王様的ポジションにいるエクストラシン。
このモデルは、2018年7月に中古が400万円台という水準に達しましたが、それから5ヶ月経った今、370万円台にまで下落しているのです。
ロイヤルオークには多数のラインナップが存在しますが、この15202エクストラシンこそ、初代ロイヤルオークの血筋を受け継ぐモデル。
ジェラルドジェンタデザインのオリジナルに近いその見た目がとても格好良く、世界中にファンが多い時計だといえるでしょう。
ロイヤルオークのライバルといえばノーチラスですが、2018年には現行ノーチラスの青文字盤が500万円台という水準に達しています。
また、アクアノートの人気モデルであるトラベルタイムも400万円台となっており、そういった価格帯を考慮すると、ロイヤルオークのエクストラシンが400万円台というのは特に違和感無いと感じます。
しかし、12月の今、アクアノートトラベルタイムやノーチラスが値下がりしていないのにもかかわらず、エクストラシンは370万円台にまで下落しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年7月 の安値(楽天) |
2018年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク エクストラシン 15202ST.OO.1240ST.01 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥4,068,350 | ¥3,750,000 | -318,350 | 92.17% |
このロイヤルオークが下落傾向となった理由として考えられるのは、エクストラシンに新たなラインナップが登場したという点が考えられます。
ノーチラスの場合、文字盤ラインナップは、3針モデルにおいて青文字盤か白文字盤の2種類で、2006年以降のSSモデルについては-001、-010、-011の3つしかありません。
その一方で、ロイヤルオークのシンプルなモデルは、2006年以降のモデルにおいて、この15202以外にも15300、15400、15450など多々存在。また、15202においてもこのエクストラシンだけでなく、白文字盤など他のラインが存在します。
そして、そのエクストラシンの中にも、限定のグラデーション文字盤が追加され、SSの「エクストラシン」といえども2つのモデルが存在している状況です。
ですから、このエクストラシンは、初代ロイヤルオークの系統を色濃く継ぐモデルというキャラクターの濃さがあるにもかかわらず、やや人気が分散している可能性あるかもしれません。
この15202ST.OO.1240ST.01という存在は、とても魅力的だと思います。
初代ロイヤルオーク5402の系列であるこの15202が、今の時代において、このような価格序列となってしまったのは、もう少し頑張ってほしいという気持ちにも感じます。