エクスプローラー2の1655という存在は、現在200万円台という水準のモデルであるため、高価な印象があります。
ただ、このモデルはそういった高価なモデルの中でも、20年近く前から高価だったモデルの一つで、1999年の段階で既に80万円台という水準だったのです。
当時は、赤サブが40万円台でも高いと言われる時代。例えば同じ4桁でもGMTマスターの1675は20万円台で入手可能だったのです。
ですから、この1655という存在は、当時としてはデイトナの次に高いという価格序列に位置していたことになります。
そんな1655という存在は、現在210万円台という水準となっており、過去と比較してなかなか値上がりしたと感じる価格帯にあるように感じます。
また、1年前の2017年12月と比較して18万円以上も値動きしており、200万円前後という価格帯ながら、きちんと値動きしている優秀さも感じます。
しかし、この時計、昨年の記事でも指摘したとおり、1999年の価格序列を例とすると、この値動きは優秀でないともいえるのです。
その理由の一つこそ、赤サブよりも安いという点なのですが、1年前でも現在でも赤サブ1680よりこの1655のほうが安かったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年12月 の安値(楽天) |
2018年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラー2 1655 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥1,917,000 | ¥2,106,000 | 189,000 | 109.86% |
現在、赤サブのボトム価格は約265万円ですから、この1655は赤サブより約55万円安いということになります。
先のように、1999年の時点では赤サブは40万円台だった際、この1655は80万円台。実に2倍程度1655のほうが高かったのです。
ですから、1655は価格帯だけ見ると他のSSロレックスと比較して高いという印象となりますが、過去の価格序列を考慮すると安いとも感じます。
エクスプローラー2の1655という存在は、かなり独特な見た目で、以前から高いという印象もあります。
そのため、多くのロレックスが過去と比べて値上がりしている今において、300万円ぐらいになっていても不思議ではありません。実際、1999年における赤サブとの相関を2017年12月時点に当てはめると、1655は365万円という水準になります。
1655が今後300万円台となるかは分かりませんが、過去における「相対的な高さ」という印象からは、300万円台という水準はそれほど驚くともいえません。
ただ、そのような指摘は1年前から可能な状態で、実際昨年の記事でも触れています。それでも、この1655は1年という期間において18万円程度の変動額にとどまっているため、今後も300万円台になる様子がないともいえます。
よって、1655は今後どのような水準となるのか予測しづらいと感じます。