サブマリーナといえば、ノンデイトとデイトがありますが、4桁リファレンスにいてはノンデイトのほうが高い傾向があります。
また、80年代ヴィンテージにおいてもその傾向があるといえ、5513のフチありが100万円前後という水準である一方で、同じ時代のデイトであるこの16800は、ノンデイトよりも20万円ほど安い水準となっています。
その傾向は、なにも今始まったことではなく、2年以上前の時点で既に起こっていることでした。
実際、2016年7月の時点で5513フチありは約64万円だった一方、この16800フチありは同年8月の時点で約55万円だったのです。
そんな16800は2016年8月から2年5ヶ月の間で24万円以上の上昇となっており、なかなかの値動きとなっているのですが、5513(フチあり)はさらにさらに値動きしているため、両者の価格差は2016年より広がっているのです。
また、5桁時代の16610は現在約71万円という水準で、この16800と大きく価格が離れていない印象です。
それは2016年時点でも同様で、16800が約55万円だった8月において、16610は約48万円という水準だったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値(楽天) |
2018年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ フチあり 16800 |
中古 | 2年 4ヶ月 |
¥558,000 | ¥799,800 | 241,800 | 143.33% |
この16800は1680の後継モデルとして1980年代に生産されていたモデルなのですが、早期に168000へと変化した短命なモデルです。
ちなみに、16800の初期モデルは「フチなし」となっているため、5513と同様に「フチなし」と「フチあり」が存在しますが、168000に「フチなし」は存在しません。
また、168000も早期に16610にバトンタッチされていたため、16800と168000はいずれも生産期間が短く、そいうった点は他の80年代ヴィンテージとも共通しています。
80年代ヴィンテージという存在は、見た目が5桁モデルに近く、これまで評価されない傾向がありましたが、近頃はGMTマスター2の16760やエクスプローラー2の16550などが評価されるようになっています。
しかし、それら80年代ヴィンテージが評価される一方、サブマリーナデイトの価格序列は2016年と変わりません。
2016年当時と比較すると大きく値上がりしているものの、他の80年代ヴィンテージのように大きく評価されるようになったというわけではないのです。
よって、今後この16800など80年代サブマリーナデイトの評価がどのような様子となるか興味深いと感じます。