スポーツロレックスの面白さの1つとして、コンビ以上のモデルに豪華な文字盤が設定されているという点があります。
そしてそういった存在は、特に5桁時代に多く存在していた傾向があります。
例えば、サブマリーナにはサファイアダイヤ文字盤が用意されていましたし、GMTマスター2ではそれがルビーダイヤとなっていました。
また、それらダイヤ文字盤となるとそれ専用色の文字盤となっており、いずれもグレーとシャンパンから選択することができたのです。
それらモデルの場合、ダイヤ文字盤は「文字盤色が異なる」という特別さだったのですが、より豪華なシリーズであるヨットマスターの場合、さらに豪華な仕様となっていました。
その存在こそ、シェル文字盤を土台とした宝石文字盤であり、シェル+ルビー(NGR)とシェル+サファイアダイヤ(NGS)が用意されていたという点です。
シェル+サファイヤダイヤ文字盤のこの16618NGSは、サブマリーナの16618SGを更に豪華にしたような印象であり、独特な魅力がある存在だといえます。
希少かつ中古相場が高いのはルビーの16618NGRのほうなのですが、サファイアダイヤ文字盤の16628NGSもかなり魅力的だと感じます。
そんな16628NGSという存在は、この10ヶ月の間で10万円以上の値動きとなっているのですが、それほど有名でもなく、なおかつ価格帯が200万円台という高価なモデルとしては優秀と感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年2月 の安値(楽天) |
2018年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター 16628NGS |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥2,481,840 | ¥2,589,840 | 108,000 | 104.35% |
同じヨットマスターでも、有名モデルのロレジウム16622は、この1年において10万円単位の値動きとなっていない一方、価格帯が高くマニアックなこの16628NGSがより大きな値動きとなっているのは興味深いといえます。
16622は、2017年12月の時点で70万円台となり、目立って値動きした印象でしたが、その後60万円台の個体が出てきた後、再度70万円台となっています。
16622は現在、1年前である2017年12月時点と同様の水準であり、2017年12月と2018年12月の比較ではほぼ値動きしていないことになります。
ですから16628NGSという存在は、ロレジウムよりマニアックかつ価格帯が高いのに、16622より優秀な値動きとなっているのです。
その理由として考えられるのは、この16628NGSに対するコアなファンが意外と多いという点だと感じます。
この16628NGSは、キャラクターが立っており、スポーツ+シェルダイヤという他の時計にはない要素があるのが魅力的だと感じます。そして、その見た目もかなりツボであり、コレクションの1本として魅力的な存在だといえるのではないでしょうか。