4桁スポーツロレックスといえば、90年代後半から「アンティーク」と呼ばれ、特に評価される存在となっていますが、そのような評価は今でも変わりません。
むしろ評価は20年前よりもさらに高まっており、当時と比較して相場が上昇しただけでなく、その時代より多くのモデルが評価されているといえます。
例えば、2000年前後という時代において、評価される4桁は、デイトナやエクスプローラーといった当時の人気モデルの他には、「赤サブ」のような特徴的なモデルしかないという傾向もあったように感じ、赤サブが評価される一方、通常の1680は同じ4桁リファレンスでも大きく評価されていなかったといえます。
しかし、今では赤サブが高いのはもちろん、1680も現行モデルに対してきちんと高い水準となっており、4桁リファレンスとして以前よりも評価されているといえる状況です。
さて、そんな1680と同じような見た目でも、シードゥエラーの4桁モデルである1665は、サブマリーナと比較してずいぶん高い価格帯に位置。シードゥエラーといえば、赤シードが有名ですが、「赤」でない通常文字盤でも、現在210万円台という水準に達しているのです。
そして、この1665は、単に高い価格帯というだけでなく、最近目立った値動きとなっている傾向もあります。
この1665は、先のように現在210万円台となっていますが、2018年6月の時点では約181万円という水準でした。
ですから、半年という期間において、なんと36万円以上の値動きとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年6月 の安値(楽天) |
2018年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 日本ロレックスOH明細書 1665 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,816,000 | ¥2,180,000 | 364,000 | 120.04% |
シードゥエラーは、サブマリーナの防水性能をさらに高めたという特殊なプロフェッショナルモデルであるため、4桁世代の頃にはわざわざこれを買う人は少なかったようで、流通量が少ない傾向があります。
そのため、以前から他のロレックスと比較して相対的に高い価格帯に位置しており、2010年においても約80万円(ロレックスOH証明書あり)となっていました。
ちなみに、その時期デイトナ16520の黒文字盤が約88万円という水準だったため、この1665は16520に近い価格帯の時計だったことになります。
そして、現在この1665は、218万円という水準なのですが、これは16520の220万円という水準に近く、実は16520と同じような値上がりとなっていることが分かります。
デイトナ16520は、2017年に目立って値動きし、近年における優秀な値動きモデルという印象があります。
しかし、このシードゥエラー1665も同水準の値動きとなっており、実は16520並に優秀な値動きをしたという存在であるのです。