5桁世代のGMTマスターシリーズといえば、「以前と比べてとても高くなった」という印象がありますが、2018年においては、あまり目立った値動きとはなっていませんでした。
この16710は、2017年において1年で20万円以上の値動きとなっていましたが、2018には「80万円台前半から後半になった」という値動きしかしていなかったのです。
2017年12月において、この16710は約82万円という水準でしたが、2018年6月に約89万円となって以降は、値動きが停滞した様子となっていました。
この16710は、この10年ほど、なにかと値動きが目立った存在だったため、このように停滞気味となるのは、そういったことを考慮すると珍しかったとも判断できます。
そんな16710は、2019年1月の今、久々に値動きをしたといえる状況となっており、90万円台という水準に達しているのです。
2018年6月から値動きした額は、約2万円という水準であるため、変動額は目立っているとはいえませんが、「90万円台になった」というのは、大きなインパクトだといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年6月 の安値(楽天) |
2019年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 黒赤ベゼル 16710 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥892,080 | ¥915,840 | 23,760 | 102.66% |
16710は、これまで何かと目立った値動きをする存在でした。
2000年代前半において、最も不人気なスポーツモデルというキャラクターで、その新品実勢価格は30万円台前半という水準でした。
それが、2007年にカラーベゼルモデルが廃止されると注目度が高くなり、中古相場がかつての新品実勢価格と同等か、それより高い状態となったのです。
そして、リーマンショック以降も中古相場は30万円台後半という水準をキープし、目立って値下がりするということはありませんでした。
アベノミクス以降は、上昇傾向となり、2016年春頃には60万円台後半にまで上昇していたのです。
けれども、2016年夏過ぎには、50万円台という水準まで値下がりし、他のロレックス同様、一時的に安くなったのです。
2017年には、反発するかのように上昇傾向となり、12月の時点では約82万円という水準に達しました。
しかし、多くのロレックスが目立った値動きとなり、なおかつ新型GMTマスター2も登場した2018年において、この16710は先のようにあまり目立った値動きとはなっていなかったのです。
それが今、久々に値動きをしているため、このまま値動きが続くのか、それともまた停滞気味となってしまうのか、興味深いところだと思います。