かつてロレックスのオイスター系において、ローズゴールドのモデルは存在せず、そのコンビという存在はさらに考えられない仕様だったと思います。
おそらく最初にローズゴールドという存在がオイスター系に登場したのは、ピンクゴールドも含めると2000年にモデルチェンジしたデイデイトからだといえます。
そして、初のPGコンビが登場したのはその4年後のことで、2004年に登場したターノグラフに採用されたのです。
また、2005年からは、ピンクゴールドはエバーローズゴールドとなり、その後は積極的にローズゴールドモデルが展開されるようになったと感じます。
ただ、スポーツモデルにおいてはローズゴールドの展開は遅く、特にRGコンビという存在は今でも数えるほどしかありません。
昨年のバーゼルで、GMTマスター2にRGコンビが追加されましたが、それを含めてもまだスポーツ系においてRGモデルは少数派だといえます。
そんな、スポーツ系のRGコンビという存在で、最初に登場したモデルこそ、このヨットマスター2の116681なのですが、その登場は2011年というように、2010年代になってから出たモデルです。
ヨットマスター2は、オイスター系としては初のコンプリケーションモデルかつ、スポーツ系としては今でも唯一のコンプリケーションモデルです。そのように、前衛的な存在であるヨットマスター2だからこそ、このRGコンビという新しい要素の最初となったのはとてもとても自然だと感じます。
さて、ヨットマスター2といえばスポーツ系において最高級という存在感のあるシリーズですが、これまで、同じ素材&世代で比較した場合、中古相場では最も高い価格帯に位置していました。
ただ、ここ2年ぐらいの間では、デイトナやGMTマスター2、シードウェラーなどで高い存在が出てきたため、それらと比較するとヨットマスター2の値動きは地味で、SSモデルなどは、以前のようにSSで最も高い価格帯というわけではなくなりました。
そんなヨットマスター2という存在ですが、このRGコンビはどのような状況かというと2017年12月よりも6万円ほど安く買える状態となっている様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年12月 の安値(楽天) |
2019年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター2 116681 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥2,052,000 | ¥1,987,750 | -64,250 | 96.87% |
この1年の値動きにおいて、多くのロレックスが値上がり傾向となりましたが、このヨットマスター2に関しては安く買える状態となっています。これは、他のロレックスと比較するとあまり優秀とはいえないようにも感じます。
確かに、コンビモデルはSSと比較すると値動きしづらい傾向もあるため、このような値動きとなっているのは仕方がないかもしれません。
ただ、コンビでもサブマリーナの16613などは1年少しで15万円以上の値動きとなっているため、やはりこのヨットマスター2の値動きは評価しづらいと感じます。