10日前の記事で、130万円台になったとお伝えした116710BLNR。
その時点では、130万円台前半という水準だったのですが、現在では、その様子はさらに異なる状況となっているのです。
この116710BLNRは、現在のボトム価格が約130万円台後半という水準になっており、130万円台という個体も2つしかありません。中古の個体が20個以上ある中で、130万円台の個体が2つしかなくなっているわけですが、たったの10日間で、このような状況に変化したというのはかなり驚くべき状況だといえます。
GMTマスター2といえば、昨年2018年のバーゼルで久々に復活したステンレスの青赤ベゼルモデルである126710BLROがありますが、それが現行SSモデルとしては最も高い状況です。ただ、この116170BLNRの中古相場が上昇していることにより、両者の価格差は狭まっているといえます。
例えば、2018年10月において、126710BLROの中古ボトム価格は、約195万円という水準でしたが、その際、116710BLNRは約120万円という水準でした。
2019年1月現在では、126710BLROのボトム価格は約199万円という水準であるのに対し、116710BLNRは約137万円となっています。
2018年10月時点では、126710BLROと116710BLNRの価格差は約75万円あったのが、2019年1月の今では、約62万円の差にまで縮まったということになるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年1月 の安値(楽天) |
2019年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 116710BLNR |
中古 | 0年 0ヶ月 |
¥1,323,756 | ¥1,376,000 | 52,244 | 103.95% |
2017年以降、ノーチラスやデイトナなど、人気のあるモデルは、1ヶ月という単位で目立った値動きをするという現象が目立ち、そういった現象は全く珍しくないといえます。
しかし、この116710BLNRのように、10日間という期間で、目立った値動きとなったことはあまりなく、かなり稀だと感じます。
116710BLNRは、2013年にデビューして以降、常に「割高」という印象があったと思います。
同じモデルでも、黒ベゼルである116710LNのほうが数十万円単位で安く、この116710BLNRは、長期間に渡って定価以上の水準でないと手に入れることが困難です。
2016年の夏過ぎにロレックスなど多くの腕時計が安くなった際、この116710BLNRも約87万円という水準にまで下落しましたが、その際ですら、あまりお得感を感じなかったと思います。
ただ、約137万円という水準になった今となっては、約87万円という2016年11月の水準は、かなり安かったと感じます。
また、2017年8月には、この116710BLNRは中古が100万円以上という水準になり、その時までにおける過去最高値水準となりました。
しかし、その際の約101万円という額を基準としても、現在と比べると30万円以上も安く、実はかなりお買い得だったということになります。
この116710BLNRという存在は、いつの時代も「割高」に感じる反面、後になれば「買っても良かった」と気付かされるように感じます。