サブマリーナノンデイトという存在は、2000年前後という時代において、最も安いスポーツモデルで、当時、新品実勢価格が20万円台だったという唯一の存在でした。
その頃、デイトナを除くと最も人気があったのは、エクスプローラーの14270で、14270が約45万円だったならば、14060は28万円ぐらいで購入可能だったのです。
しかし、現在の価格序列は2000年代前半と比べると大きく変化。このサブマリーナノンデイトという存在は、エクスプローラー1、2よりも、ミルガウスよりも高い存在となっています。
サブマリーナノンデイトの現行世代が登場したのは2012年ですが、その際の新品実勢価格は50万円台という水準でした。
モデルチェンジしたといえども、2000年代前半の印象からすると、サブマリーナノンデイトという存在はずいぶんと高くなったと感じた記憶があります。
しかし、その後この114060はしっかりと高くなったため、2012年において割高感の強かった新品を買ったとしても全く割高ではなかったということになります。
実際、2016年時点でもこの114060は、中古が約63万円という水準になっており、2012年の新品より10万円以上高くなっているのです。
また、その後もこの114060は値動きを繰り返し、2018年9月には80万円台という水準に到達しました。
そして、それから4ヶ月経った今、さらに114060は上昇し、なんと約86万円という水準になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年9月 の安値(楽天) |
2019年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 114060 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥807,840 | ¥861,840 | 54,000 | 106.68% |
114060のここ数年の特徴として、GMTマスター2の116710LNよりやや安い価格帯に位置するという傾向があるといえます。
2016年時点の114060の約63万円という価格は、今見るとかなり安く感じますが、当時において116710LNも65万円ほどで購入可能だったのです。
その時期、筆者は、114060と116710LNがお得感が強いと感じていたのですが、それは「将来的に値上がりしそうだ」という観点よりも、当時セラミックベゼルで60万円台だったのがこの2本だったという理由です。
当時、60万円台で購入可能だったこれらセラミックベゼルですが、それから約2年半後の今、114060は80万円台後半、116710は90万円台中盤という価格帯に変化しているのです。