2016年2月に紹介したオーバーシーズクロノの安値、約95万円を2万円下回る価格の個体が出ました。
しかも、去年(2015年)の5月にメーカーでコンプリートサービスを受けた綺麗な品。これが92万8000円というのは、116250デイトナの白文字盤より10万円以上安い価格です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年2月 の安値(楽天) |
2016年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ クロノグラフ 49140 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥950,400 | ¥928,000 | -22,400 | 97.64% |
3針モデルではクオーツと自動巻、ケースサイズもレディース、ミディアム、メンズサイズを用意していましたが、クロノグラフは自動巻のメンズサイズのみ。
このモデルが現行だった時の定価は約150万円。ちなみにパテックフィリップアクアノート(5056/1A)の定価も同じような水準でした。
3針モデルでは実勢価格、イメージともにアクアノートのライバルと認められなかったオーバーシーズ。
ただ、クロノグラフモデルに関しては、実勢価格もイメージもアクアノートのライバルだったのです。
実際、パテックフィリップが脚光を浴びる前の時代、アクアノートの新品実売価格85万円に対して、オーバーシーズクロノグラフは77万円程度。
時期によっては91万円程度とアクアノートの新品実売価格を上回っていたこともありました。
実際、アクアノートかオーバーシーズクロノグラフかを購入する際迷う人も何人か目にしています。
ただ今となっては、当時のライバルだったアクアノート(5065/1A)が現在200万円近くするのに対して、そんなオーバーシーズクロノグラフは92万8000円。
この価格、デイトナよりも安い価格です。
デイトナも高い時計ではありますが、三雲ブランドのスポーツモデル(特にクロノグラフ)はデイトナより基本的に高いというのが最近の事情。例えば、先のアクアノート5065や、ロイヤルオーククロノグラフがそれに該当します。
しかし、このオーバーシーズクロノグラフの初代モデルは100万円を切る価格が“普通”なのです。
最近旧型となってしまった第二世代モデルはかろうじてデイトナより高値の水準にありますが、この初代は安い状況。
ムーブメントはフレデリックピゲ、基本的に新型オーバーシーズクロノグラフやロイヤルオークと同一。
アクアノートと並んでも見劣りしない形状はまさにかつてのライバルそのもの。
このように、なかなか良い要素があるのに他の三雲時計と比べて安く購入可能なオーバーシーズクロノグラフは穴場的存在ともいえるのです。