価格帯や仕上げなどの観点から、パテックフィリップのライバルというイメージのあるランゲ&ゾーネ。
その看板モデルこそ、ランゲ1という存在で、パテックフィリップのコンプリケーションと同じ価格帯に位置する傾向があるといえます。
ランゲ1は、リーマンショック後に中古が100万円台中盤という水準でしたが、アベノミクス以降は中古が200万円台中盤という水準にまで上昇。
ただ、価格上昇のピークは2015年までであり、2016年以降は値下がり傾向となっていました。
ランゲ1という存在は、先のようにパテックフィリップのライバルという印象もある存在で、2015年以前は、パテックフィリップと同じような値動きをする傾向があったといえます。
しかし、2015年以降において、パテックフィリップがいくら値上がり傾向となっても、ランゲ1は全体的になぜか値下がりし続けていたのです。
そんなランゲ1ですが、2018年夏頃には値下がり傾向に終止符を打った様子が見られました。
当時、ランゲ1としては最も安い価格帯に位置したYGの101.021が、それまでの190万円台という水準から210万円台にまで回復したのです。
そして、そのような回復傾向は、現在でも同様で、このPG黒文字盤の101.031も値下がり傾向を脱した状況となっている様子があります。
101.031は、2015年7月に258万円という水準でしたが、2016年12月には約239万円にまで下落。
2016年12月といえば、多くの時計が一時的に安かった時期であるため、この101.031がその時期下落したのは仕方がないといえたかもしれません。
けれども、2017年になってもこの101.031は値下がり傾向が続いており、多くの時計が値上がりがとなっていた中、反対に値下がりとなっていたのです。
そして、2019年の今、この黒文字盤PGのランゲ1は、2017年から約1年数ヶ月ぶりに値上がりし、ようやく回復傾向といえる状況となりつつある様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年5月 の安値(楽天) |
2019年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ランゲ&ゾーネ
ランゲ1 101.031 |
中古 | 1年 9ヶ月 |
¥2,250,000 | ¥2,348,000 | 98,000 | 104.36% |
2015年7月に258万円という水準だったこの101.031は、2016年12月に約239万円、2017年5月に225万円というように下落していきました。
現在は、約234万円という水準ですから、2017年5月より回復したものの、依然として2016年12月の水準までは回復していない様子です。
2016年以降、値下がりが続いたランゲ1は、最近、多くの腕時計が値上がりする中で逆に値下がりとなっていたためか、以前よりも目立たない印象があるかと感じます。
ランゲ1という存在は、かつてパテックフィリップ並に注目度の高かった存在であるため、再度注目度が高くなるのか、それともそうはならないのかがか気になるところだと感じます。