腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

28万円の値上がりは少ない、ロレックスデイトナ16520黒文字盤

2015年8月12日更新
ロレックスのエルプリメロ16520について斉藤由貴生が執筆。本記事では2013年8月の最安値(ヤフオク)と2015年8月の最安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年0ヶ月での変動は¥281,784だった。

デイトナ 16520 (黒文字盤、U番)についての考察(2015年8月)

16520といえばプレミア価格の代名詞。ロレックスブームの1999年頃より定価65万円に対して中古ですらそれより高値という状況は変わりありません。そんな16520、100万円を超える相場は当たり前だったのですが、リーマンショックを期に価格が下落。最も安い時では70万円台前半というバーゲンプライス(とはいっても定価より高いのですが)になりました。そんな16520、当然値上がりしているのですが、その他の時計と比べると値上がり率はよくありません。

ロレックス デイトナ 16520¥3,187,000〜¥26,400,000(2024年11月22日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2013年8月
の最安値(ヤフオク)
2015年8月
の最安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ 16520
(黒文字盤、U番)
中古 2年
0ヶ月
¥917,016 ¥1,198,800 281,784 130.73%

ということで、ここからも値上がりが期待できるのではないかと思っています。

特に16520
・他社製ムーブメント(エルプリ)搭載の最後のデイトナ
・デザイン的に116520より優秀
などの理由により常に116520より高値です。

例えば最もデイトナの相場が安い2010年頃、16520の黒文字盤は約85万円なのに対し116520の黒文字盤は798,000円ぐらいで見かけていました。

デイトナに関して、現在もっとも注意が必要です。

というのも116520が出たのは2001年のことですが、基本的には16520のマイナーチェンジといっても良い内容。
つまり5桁リファレンスを踏襲しているといえます。

ロレックスは2007年より各モデルのモデルチェンジを順次行っています。

ということで、そろそろデイトナのフルモデルチェンジが行われる匂いがぷんぷんとします。

新製デイトナ(多分216520)が登場したら、116520は生産終了となり高値に転じることは、
GMTマスター、エクスプローラ2の事例を見ても明らかです。

さらに現行デイトナデザイン的に収まりの良い40mmですが、新型は巨大化することが予測されます(42mm以上)

すると、2010年にモデルチェンジを受けたエクスプローラ1(214270)のようにダサくなる可能性が十分にあり、GMTマスター並の価格上昇が現行116520に起こる可能性があるのです。

116520の相場が上がれば16520はそれよりも高値になるでしょう。

ということで、2年前より約30万円も値上がりしてしまったデイトナ16520
30万円も高く買うのはなんだか癪な気がしますが、
実はもっと高くなる可能性がある。
つまり、買い時といえるかもしれないのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。