2019年に入り、値動きが活発化しているGMTマスター2の116710BLNR。
これまで1ヶ月の間に2度も記事化するということはあまり無かったのですが、この116710BLNRは2019年1月に2度記事にしているぐらい値動きしています。
さて、現在は2019年2月となったわけですが、この116710BLNRは依然として値動きしており、ついに140万円台という水準に達しているのです。
また、中古で売り出されている本数もかなり減っており、現在確認できる限りでは10本程度という状況となっています。
ですから、この116710BLNRの現在の様子としては、相場が短期間で目立って上昇傾向ということと、数が減っているという点が目立っているといえます。
この116710BLNRは現行モデルですが、同じく注目度の高い現行モデルである126710BLROは、2019年現在において、特に目立った値動きをしている様子はなく、この116710BLNRが特に目立った値動きをしているという状況となっているのです。
116710BLNRは、2018年に126710BLROという高い注目度のモデルが出たことにより、値下がり傾向となるのかと思われましたが、その予測とは裏腹に126710BLRO登場以降、値上がりが続いているのが凄いと感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年1月 の安値(楽天) |
2019年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 116710BLNR |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥1,376,000 | ¥1,420,000 | 44,000 | 103.20% |
116710BLNRは、2013年に登場し、その黒青という新しいベゼルカラーが注目を集めました。
しかし、こういった“新色”は、登場時は真新しく見えても、後々伝統的な色合いに人気度が負けるということもあります。
例えば、黒赤ベゼルがまさにその例で、1980年代にGMTマスター2専用色としてデビューし、定価の観点から当時は「高いGMTの象徴」といういう様子だったと推測できます。
しかし、そんな黒赤ベゼルは、現在青赤よりも安い相場となっている傾向があり、「青赤」というオリジナルカラーには勝てていないといえます。
そのため、セラミックベゼルの6桁時代でも、黒青の後に赤青が出た場合、黒青の人気度が下がるだろうと考えるのは無理がありません。
そして、2018年にはついに赤青が登場し、200万円前後というプレミア価格状態となっているわけですが、黒青の注目度は決して低くなっておらず、値下がりするどころか値上がりしているのです。
この116710BLNRが安くならなかった要因としては、赤青がジュビリーブレスレットで登場したということが大きいと思います。
ジュビリーという存在は、かつて不人気でしたが、復活した現在では、反対に人気度が高いアイテムとなっています。
その一方で、3連ブレスレットでは青赤は選択できず、カラーベゼルが欲しい場合この116710BLNRとなり、「黒青」と「赤青」という2つのべゼルは人気のバランスが両立できている状態となっているのです。
この116710BLNRの現在の値動きを見ると、ロレックスのブランディング力の高さが「凄まじい」という感想になります。