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現在相場考察

30万円台で購入可能な、ゼニスパイロット03.2430.3000/21.C738

2019年2月12日更新
ゼニスのパイロット03.2430.3000/21.C738について斉藤由貴生が執筆。本記事では2014年10月の新品実勢価格(3社平均)と2019年2月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年4ヶ月での変動は4万7667円の値下がりだった。

パイロット 03.2430.3000/21.C738についての考察(2019年2月)

パイロットウォッチといえば、IWCブライトリングが有名ですが、クロノグラフが人気という印象があります。

また、3針といったようにシンプルなモデルでは、近頃パテックフィリップ5522Aが高い価格帯となっており、注目度が高いように感じます。

そして、このゼニスパイロットウォッチは、パテックフィリップの5522Aと同じ系統のデザイン要素となっているため、なかなか高い価格帯に位置するのかと思いきや、実は今でも30万円台で購入可能です。

このゼニスパイロットウォッチは、2012年にデビューしたのですが、その後様々な種類が展開。

この03.2430.3000/21.C738というモデルは、2014年頃にデビューした限定モデルのような存在だといえますが、輪郭ははっきりしません。

以前の記事でもこの世代のゼニスパイロットをお伝えしましたが、その際も30万円台で購入可能ということをお伝えしました。

ただ、そのとき対象としたモデルは、40mmのモデルで現在では40万円台という水準となっています。

前回お伝えした際は、40mmよりも45mmのほうが高く、当時40mm30万円台だった一方、45mmとなると40万円台という様子がありました。

けれども、今においてはこの45mm03.2430.3000/21.C738というモデルが30万円台という水準となっており、他のパイロットよりも安い価格帯に位置しています。

そのため、このモデルには、何らかの安い理由があるのかと思い、ムーブメントを調べてみたところ、決して汎用ムーブメントを搭載しているというわけではなく、ゼニスエリート679が搭載されているという事がわかりました。

ただ、現在40万円台ゼニスパイロットとはムーブメントが異なり、それは見た目にも現れています。

この03.2430.3000/21.C738というモデルは、センターセコンド仕様となっているのですが、現在40万円台の他の個体はスモールセコンド仕様。

ですから、ゼニスパイロットセンターセコンドよりもスモールセコンドのほうが人気が高い様子となっているかといえる状況です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2014年10月
の新品実勢価格(3社平均)
2019年2月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ゼニス
パイロット
03.2430.3000/21.C738
新品 4年
4ヶ月
¥395,667 ¥348,000 -47,667 87.95%

このゼニスパイロットウォッチは、見た目的にはパテックフィリップの5522Aと同系統であり、中身の観点では有名ムーブメントのエリートを搭載。つまり、見た目も中身も人気要素を含んでいるわけですが、そういう事情があるにもかかわらず30万円台で購入可能であるのです。

2014年の新品実勢価格と比較してもやや下落気味であるため、この時計は、見た目も中身も過去価格との比較でもお買い得な存在だといえます。

そのため、良い条件で腕時計を買いたいと思っている方にとっては、穴場的存在だといえるかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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