2002年に限定モデルとして登場した47mmのルミノール1950。
当時において、パネライは「デカ厚ブーム」を牽引していたわけですが、それが勢いづいた2002年という時期に、通常モデルよりもさらに巨大な47mmが登場したため、かなり話題となりました。
現在、ルミノール1950はそれ自体がシリーズとして存在しますが、2002年当時はこの127番しか存在せず、他に47mmのパネライもありませんでした。
厳密には、1997年に登場したラジオミールが47mmだったのですが、それはプラチナケースにロレックスムーブメントという特殊なモデルだったため、この127番の47mmというインパクトはかなり大きかったのです。
そんな127番は、デビュー当初他のパネライと比較してかなり高い価格帯に位置。
同じような価格帯には、金無垢ラジオミールやエルプリ搭載のルミノールクロノなどがあったと思いますが、それらとは異なり、高級なキャラクターではなかったため、127番は割高という印象がありました。
けれども、その後この127番は安くなるどころか値上がり傾向となり、その評価は今でも変わっていない様子です。
実際、現在でもPAM00127は値上がり傾向であり、2016年5月と比較して20万円以上高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年5月 の安値(楽天) |
2019年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノール1950 PAM00127 |
中古 | 2年 9ヶ月 |
¥1,482,000 | ¥1,728,000 | 246,000 | 116.60% |
近頃、いくつかのパネライが2016年の水準よりも安くなっている様子がありますが、そういった傾向があるのは2000年代中盤以降においても現行だったオーソドックスな存在です。
その一方で、2000年代前半までに生産終了となっているモデルは評価されているモノが多く、このPAM00127もそれらと同じ傾向があるといえます。
このPAM00127という存在は、2002年から2003年までラインナップされていましたが、限定モデルという扱いでした。
当時のパネライには、この127番と同じように生産が2年間というモデルがいくつかありましたが、その多くは通常モデルという扱いです。
この127番は、当時としてはかなり特殊なキャラクターだったため、限定モデルとしたということは自然だと思うのですが、47mmというモデルが普通にラインナップされている今においてはそれほど特殊だとは感じません。
しかし、それでもこの127番はしっかりと評価されているため、やはり2000年代前半までのパネライの強さを感じます。