機械式時計にはいろいろな機能が搭載されていますが、それらの殆どは“意味のある機能”です。例えば、トゥールビヨンやミニッツリピーター、そして永久カレンダーも全ては意味のある機能。しかし、この「ヴェガス」という名前の通り、竜頭のボタンを押すと回るルーレットは、時計の機能において全く意味を持っていません。この時計、まさに『意味の無意味の意味』を問う時計。村上隆氏の博士論文みたいです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年9月 の安値(ヤフオク) |
2016年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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フランクミュラー
ヴェガス ステンレススチール 革ベルト 5850 |
中古 | 4年 7ヶ月 |
¥638,000 | ¥698,000 | 60,000 | 109.40% |
ヴェガスが流行っていた2003年頃、ルイヴィトンでは村上隆デザインの“マルチカラー”が発表。
なんだかヴェガスとマルチカラーって似たような雰囲気を持っています。
時代をあらわす1本、なんて言ったらかっこ良いですかね。
さて、ヴェガス、ケースサイズは5850と6850のジャンボサイズが存在。
ケース素材も、ステンレスとゴールドがあります。
高い順に、5850SS、6850SS、5850ゴールドですが、ホワイトゴールドとステンレスは見た目が似ているだけでなく、ホワイトゴールドでも約85万円前後と価格差があまりないため混同に要注意です。
ステンレスと金無垢モデルで約15万円の差というとかなり差がないでしょう。
よって、WGモデルを買うほうがお得感がありますが、ヴェガスのような遊び時計に85万円はちょっぴり勇気がいります。
しかも、ヴェガス、世の中で知られてから15年近く経っており、中高生ぐらいまでカバーする知名度があるのです。
よって、ちょっと今更感が拭えません。。
で、気になるのはよく壊れるという話。
ただでさえ並行品はメンテナンスお断りのフランクミュラー、竜頭押したら時計が壊れるか否かというギャンブルはあまり趣味が良いとはいえません。
少なくとも、時計でルーレットやって、失敗したらオーバーホールで15万円となるぐらいなら、投資というゲームするほうが面白いと思います。
ヴェガスのルーレットで遊んでも、負けたらオーバーホール、買っても何もなしという意味のないゲームです。
それを『無意味の意味』ということはできません。よって、ヴェガスは買ってもルーレット機能は使っちゃダメそうですね。