116519というリファレンスは、2000年デビュー世代の革ベルトWGデイトナを示すリファレンスで、その相場は現在210万円台といったところです。
210万円台という水準は、腕時計としては「高い」という印象ですが、デイトナとしては「それほど高くない」といえるでしょう。
しかし、同じ116519でも通常モデルとは別の価格帯に位置するモデルがあります。
その一つがメテオライト文字盤という存在なのですが、2000年デビュー世代のWGモデルにしか設定されておらず、現在では生産終了となっているため、通常文字盤よりも高めな相場=259万円となっています。
そして、もう一つが「デイトナビーチ」であるのですが、特別なデイトナとして有名な存在です。
しかし、デイトナビーチは2000年に派手にデビューしてからそろそろ19年の月日が経過。最近ではデイトナビーチを知らない人も増えているように感じます。
また、2000年頃の常識と今の常識はだいぶ違っている部分もあります。今の時代において、人気のあるモデルといえば、ノーチラスやGMTマスターシリーズですが、2000年においてそれらモデルは不人気でした。
ですから、そういったことを考慮すると、デイトナビーチは時計に詳しい人にとっては、「凄い」モデルでも、意外と評価されていない可能性があるのです。
しかし、デイトナビーチという存在が評価されていないわけはありません。
デイトナビーチには、緑、黄、青、ピンクという4色がありますが、現在黄色と緑に関しては400万円以上という水準に達しています。
この黄色のデイトナビーチは、2017年10月の時点で300万円台に達していましたが、それから1年4ヶ月経った今、その水準から更に100万円以上も上昇しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年10月 の安値(楽天) |
2019年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナビーチ 黄色 116519 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥3,034,800 | ¥4,099,400 | 1,064,600 | 135.08% |
この黄色のデイトナビーチは、2016年3月という時期において、257万円という水準だったのですが、その時期でもアベノミクス以前と比べると100万円以上の値上がり状態となっている状況でした。
2016年といえば、多くの腕時計が一時的に安くなった時代という印象がありますが、3月時点ではそういったことにはなっておらず、2015年と同様の水準だったように感じます。
つまり、2016年3月の250万円台という水準は、その時代としては「十分に高くなった」と感じる価格であり、まさかそこから100万円単位で高くなるとは多くの人が思わなかったことだと思います。
しかし、2016年3月の水準と比較して、2017年10月には100万円以上上昇しているのです。
その値動きでも、「びっくり」といった感想ですが、2019年2月現在では、2017年10月と比較して、さらに100万円以上高くなっているのです。
「高くなった」と思ってもさらに値動きするというロレックスは珍しくないように感じますが、このデイトナビーチのように、100万円単位の値動きを数回繰り返したモデルはなかなか無いと思います。