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現在相場考察

リベンジなるか、スピードマスタームーンフェイズ3575.20

2019年2月19日更新
オメガのスピードマスター3575.20について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年8月の安値(楽天)と2019年2月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年6ヶ月での変動は¥20,000だった。

スピードマスター ムーンフェイズ 3575.20についての考察(2019年2月)

2000年に高級なスピードマスターとしてデビューしたムーンフェイズ

フレデリックムーブメントを搭載するブロードアローと同時に登場しましたが、このムーンフェイズホワイトゴールドベゼル仕様となっています。

2000年代中盤の新品実勢価格は25万円前後という価格帯に位置していましたが、生産終了となった2007年頃には値上がりし、中古が30万円台となっていた様子があります。

その後リーマンショックにより再度値下がりしたものの、2016年には再び30万円台となっています。

そして、2017年には40万円に迫る勢いを見せたのですが、その後は値動きが停滞気味となり、2018年にはやや値下がり傾向となりました。

ちなみに、この世代のムーンフェイズには、ヨーロッパ限定の銀文字盤が存在するのですが、そちらは2018年に50万円台となっています。

ヨーロッパ限定が評価される一方で、白文字盤のほうは2018年から最近にかけて値下がり傾向となっていたのですが、最近では銀文字盤もやや値下がり傾向な様子です。

そのため、この世代のムーンフェイズは一時的に評価されたものの、その評価は落ち着いたのかと感じていました。

しかし今、白文字盤が再度“40万円台に迫りそう”という状況となっているのです。

現在、この3575.20の中古は11件ありますが、11件中10件が40万円台となっています。

この記事の個体は、現在、唯一30万円台となっているのですが、その価格は39万8000円であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年8月
の安値(楽天)
2019年2月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
ムーンフェイズ
3575.20
中古 0年
6ヶ月
¥378,000 ¥398,000 20,000 105.29%

2017年11月に40万円台に迫りつつある様子をみせたこの3575.20ですが、2018年には値下がり傾向となりました。

2018年には30万円台の個体が複数あり、2017年11月のように“40万円台に迫る”とはいえない様子となっていたのです。

それが、2019年2月の今、2017年11月から1年3ヶ月ぶりに3575.20再度“40万円台に迫る勢い”といえる状況となっているのです。

2017年の事例では“40万円台に迫る勢い”という状況のあと、この3575.20は値下がり傾向となってしまいましたが、今回はどのような動きになるのか興味深いと感じます。

ちなみに、3575.20は現在11個の中古個体がある様子ですが、2018年には20個近くがありました。

また、2017年11月には10個未満という状況だったため、3575.20の値動きはここ2年の様子を見る限り、売り出されている個体が少ないほど高くなる傾向がある模様です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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