5桁世代のロレックスといえば、2年ほど前まで30万円台で購入可能なモデルがそれなりにあるという印象がありましたが、2019年現在ではそういった存在は少数派になっているといえます。
2017年前半までは、エクスプローラーの14270、114270やエクスプローラー2の16570など、スポーツモデルでも30万円台で入手可能な存在がありましたが、今となっては30万円台で購入可能な5桁モデルはエアキングとオイスターパーペチュアルぐらいといっても過言ではありません。それ以外にも、購入可能な5桁世代は無いわけではありませんが、少数派になったのは間違いないといえます。
それはデイトジャストでも同じことで、2017年まではスムースベゼルのデイトジャスト、16200も30万円台という水準でしたが、2019年現在では40万円台となっているのです。
この16200は、オーソドックスなモデルであるため、スポーツ系のように特に注目度の高いモデルではないと感じるかもしれません。しかし、この16200は時代を問わず、きちんと値動きする傾向があります。
16200には、様々な文字盤が用意されており、文字盤によって相場が違う傾向がありますが、今回の記事で紹介する黒文字盤のバーインデックスモデルは、アベノミクス以前の安い時期と比較して20万円の値上がりとなっているのです。
約6年という期間で20万円という値動きは、スポーツロレックスと比較すると、今の水準では地味と感じるかもしれません。しかし、スポーツ系でないSSモデルが20万円という単位の値動きをするとは、かつて誰も予測できなかったのではないでしょうか。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年10月 の安値(ヤフオク) |
2019年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトジャスト 黒文字盤 バーインデックス 16200 |
中古 | 6年 4ヶ月 |
¥248,000 | ¥448,000 | 200,000 | 180.65% |
このデイトジャスト16200黒文字盤は、ロレックスブーム真っ只中の2001年1月において、約30万円(当時の税込換算)という新品実勢価格でしたが、現在の中古は44.8万円となっており、かつての新品価格と比較しても15万円近く上昇しているのです。
2001年当時、16200の中でこの黒文字盤バーインデックスが最も高い価格帯となっており、人気のある仕様だったといえます。ちなみに、文字盤単体の価格では、バーインデックスよりローマンのほうが高いのですが、実勢価格ではバーのほうが高い価格となっていました。
ただ、今となっては、このバーインデックスの黒文字盤が16200全体のボトム価格に位置するため、2001年当時と文字盤における価格序列は変化したということになります。
いずれにしても、16200は2001年と比べても、2012年と比べてもかなりな上昇となっているため、文字盤色に関係なくなかなか凄い値動きだといえるでしょう。
ただし、この16200は、2016年12月において、エクスプローラーの14270、114270と同水準に位置していましたが、現在ではそれらエクスプローラーより若干安い価格帯となっています。
現在、5桁世代のエクスプローラーは40万円台後半ですが、この16200は40万円台前半という水準。
どちらも2017年から値上がりしていますが、この2年の値動きはエクスプローラーのほうが勝っています。