この数ヶ月において、オメガのスピードマスターで目立った値動きとなっているモデルをよく目にしますが、そういったモノはレアな要素を持つ「プロフェッショナル」シリーズという傾向があるように感じます。
特に目立った値動きとなっているのは、アラスカプロジェクトやスヌーピーですが、それらはいずれも、70万円以上の値動きをしています。
また、上記モデルでなくとも、ブロードアローのような高級モデルもなかなかの値動きとなっており、2018年まで20万円台だった黒文字盤やオリンピックモデルが、現在では30万円台となっています。
このようなことから、現在におけるスピードマスターは全体的に値上がりしているという印象があるといえます。
しかし、そんなスピードマスターでも、それらとは逆に値下がり傾向となっているモデルが存在します。
ただ、スピードマスターには数がかなり多いモデルもあり、特に新しく登場したモデルや初めての高級腕時計として買われるような存在は、値下がりとなっても不思議ではありません。
けれども、今回お伝えするモデルは、そういった要素を含まない存在。それどころか、レア、マニアックなどという要素を含み、値下がりという印象を感じないモデルだといえます。
その存在こそ、この3594.50であるのですが「ファーストレプリカ」と呼ばれる復刻版のスピードマスターです。
復刻版といえば、最近、スピードマスターでも60周年記念モデルなど、高い価格帯の復刻モデルが人気がある様子ですが、同じ復刻モデルでも、なぜかこの3594.50は値下がり傾向となっており、現在でも20万円台という水準で購入可能なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年1月 の安値(楽天) |
2019年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター 3594.50 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥297,000 | ¥269,820 | -27,180 | 90.85% |
この3594.50というモデルは、2000年前後という時代に新品で販売されており、当時は3570.50と同じような価格で売られていました。
しかし、今となっては3570.50よりも安い中古相場であるのです。
このファーストレプリカは、3570.50とは比べ物にならないほど数が少なく、なおかつ復刻版というレアな存在。
そういう良い要素があるにもかかわらず、約1年前と比較して値下がり傾向となっているのですが、アラスカプロジェクトなどレアなモデルが値上がり傾向となっている今において、なぜ値下がりしているのか、その理由は不明です。
良い要素を持つスピードマスターでありながら、現在でも20万円台で購入可能であるこの3594.50は、現在の腕時計選びにおいて、なかなか良い1本だと感じます。