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現在相場考察

ヤングクラシックな、ポルシェデザインオーシャン2000 3524

2019年3月8日更新
IWCのオーシャン20003524について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年5月の安値(楽天)と2019年3月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年10ヶ月での変動は¥66,000だった。

オーシャン2000 3524についての考察(2019年3月)

チタンケース、2000m防水という腕時計は、2019年現在において、それほど珍しい内容だとは感じません。

もちろん、高級腕時計全体からすると、現在でも少数派だといえますが、「見たことがない」といったような驚きを感じるないようだとはいえないでしょう。

しかし1982年において、そのような時計がすでにあったということは、ずいぶん驚くことだといえます。

このポルシェデザインの「オーシャン2000」というモデルは、そのモデル名が示す通り2000m防水のモデル。

ケース、ブレスレットもチタン製となっており、近代的な見た目からも、1980年代前半に登場したとは思えないモデルです。

また、この腕時計を開発したのはIWCであり、アバンギャルドな内容ながら、中身はしっかり老舗だという点が、さらなる魅力となっています。

そして、魅力はそれだけでなく、このオーシャン2000が軍用として開発された側面があるという点。軍用時計といえば、サブマリーナの5517やパネライなどがありますが、それらはいずれも高く評価されています。

ですから、このオーシャン2000は、かなり凄い要素を複数もっている腕時計だといえます。

けれども最近、このオーシャン2000の注目度は以前ほど高くなく、この時計を知らないという方も多いのではないでしょうか。

2000年前後の腕時計ブームの時代は、雑誌などで見る機会が多かったオーシャン2000は、現在では半ば忘れられた存在となっているようにすら感じます。

そのため、相場的にもあまり値動きしていないと感じ、実際2018年11月の段階では、あまり大きな値動きはしていない様子がありました。

しかし2019年3月の今、このオーシャン2000は値動きしている様子があり、その水準は50万円台となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年5月
の安値(楽天)
2019年3月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ポルシェデザイン
オーシャン2000
3524
中古 1年
10ヶ月
¥482,000 ¥548,000 66,000 113.69%

2017年5月に40万円台後半という水準だったオーシャン2000は、それ以降40万円台後半という水準から特に変わっていない様子でしたが、現在では50万円台という水準に変化しています。

ちなみに、このオーシャン2000と同じ「チタンで2000m」防水という内容のIWCアクアタイマーIW353601も、最近まであまり目立った値動きとなっていませんでしたが、2018年11月には10万円以上の上昇となっています。

これらヤングクラシックIWCは、これまで目立った値動きをする傾向がありませんでしたが、その濃い内容から、高く評価されても不思議ではないと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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