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現在相場考察

ポストパテックと言われたロジェデュブイのスポーツモデル、イージーダイバー

2016年4月30日更新
ロジェデュブイのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年11月の安値(ヤフオク)と2016年4月の安値(ヤフオク)を比較し現在相場を考察。この3年5ヶ月での変動は¥91,680だった。

イージーダイバー 46mm 限定888本 SE46 57 9 3.53についての考察(2016年4月)

ロジェデュブイといえば、時計ファンの間で存在感が大きくなったのは2003年のことです。当時のロジェデュブイといえば、28本限定!という超少量生産の「トゥーマッチ」「ゴールデンスクエア」が注目されていました。

ロジェデュブイ(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年11月
の安値(ヤフオク)
2016年4月
の安値(ヤフオク)
変動額 残価率
ロジェデュブイ
イージーダイバー
46mm
限定888本
SE46 57 9 3.53
中古 3年
5ヶ月
¥498,000 ¥589,680 91,680 118.41%

限定モデルという事自体、高級腕時計業界では珍しいことではありません。

ただ、一般的な限定モデルの打ち出し方は、限定数を設けない一般ラインナップに対して、なにか特別な変化を加えたモデルを用意し、それに限定数を140とかつける、というのが一般的でした。

つまり、ラインナップする9割の商品は“限定なし”で、残りの1割が“限定あり”だったのです。

で、その常識を一番最初に打ち破ったのがパネライ。

全てのモデルに年間生産本数300などという限定を設けました。

そして、当時300でも少ないと言われた生産本数ですが、もっと少ない28本という生産本数にしたのがロジェデュブイです。v

当時のロジェデュブイ

  • 仕上げは、ポストパテックフィリップ
  • 見た目は、ポストフランクミュラー


  • といわれていました。

    つまり、

  • パネライ
  • フランクミュラー
  • パテックフィリップ


  • イイトコどりをしたような時計として、“次に来るブームになるか”と大変注目されていたのです。

    しかし、その後、ロジェデュブイはそんなに注目されることもなく、今に至ります。

    2008年にリシュモン入りしたのは結構有名で、その頃より“限定なし”という方針に変化。

    さてこのイージーダイバー

    46mmという巨大なケースはパネライが流行り始めた頃、47mmという超巨大サイズで登場した限定モデルのPAM00127並の大きさです。

    見た目のボリューム感やデザインは、今流行のウブロなどにも通じることがあるかと思うこの時計、2012年と比べて約9万円値上がりしています。

    ダイバーというだけあって300m防水。しかも裏スケ。

    裏スケルトンで300m防水というとパネライとこの時計ぐらいしかすぐに思い浮かびません。

    かつて注目されたロジェデュブイというブランド。

    面白い時計作りという点では今でも色あせていないでしょう。

    ということで、この時計なんとなく欲しい人が増えるのではないかと思っています。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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