腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

付ける人を選ぶパテック、ネプチューン

2016年4月28日更新
パテックフィリップのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年1月の安値(ヤフオク)と2016年4月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この6年3ヶ月での変動は¥721,000だった。

ネプチューン コンビ 5080/1Jについての考察(2016年4月)

パテックフィリップのステンレス+ブレスレットモデルは、この10年ですっかり超人気モデルになってしまい、最低でも200万円近く出さないと買えない高価格時計となってしまいました。しかし、同じ「ステンレス+ブレスレット」でもこの例に反したモデルが存在します。それがこのネプチューンと、スカルプチャーです。

パテックフィリップ(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年1月
の安値(ヤフオク)
2016年4月
の安値(楽天)
変動額 残価率
パテックフィリップ
ネプチューン
コンビ
5080/1J
中古 6年
3ヶ月
¥659,000 ¥1,380,000 721,000 209.41%

ネプチューンスカルプチャー、デザイン的に完全に付ける人を選ぶでしょう。

このデザイン、年齢的に付ける人を選ぶというより、ファッションとかその人の振る舞い、個性を選びます。

そういう事情のため、「ステンレス+ブレスレット」にしてはというだけでなく、パテックフィリップ全体の中でもかなり安めの相場

限定数を設けたスカルプチャーとは違い、このネプチューン60万円台で売られている、というのが普通でした。

ネプチューンで一番多いのはステンレススチールのピンク文字盤。

で、このコンビはかなり珍しい方です。

コンビでもステンレスでもあまり相場は変わりません。

そして、現在の相場はというと100万円超えはあたり前。

この伸び、さすがパテックフィリップの「ステンレス+ブレスレット」。

当時同様の相場だった3769とか3923は現在でも100万円以下

特に3923は80万円台でも手に入ります。

やはり不人気モデル、しかもかなり付ける人を選ぶ個性的なデザイン、とはいえ「ステンレス+ブレスレット」のパテックフィリップをナメてはいけない、という事例がこれです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。