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現在相場考察

茶金ジュビリーの魅力、GMTマスター2 16713

2019年3月16日更新
ロレックスのGMTマスター216713について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年8月の安値(楽天)と2019年3月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年7ヶ月での変動は¥489,240だった。

GMTマスター2 茶金ベゼル ジュビリーブレス 16713についての考察(2019年3月)

昨年2018年のバーゼルで11年ぶりに復活したジュビリーブレスレットのGMTマスター2

復活以前から、ジュビリーに対する注目度は上昇の兆しがあったともいえますが、復活後は明らかに人気となったと感じます。

筆者としては、ジュビリーのGMTマスター2という存在は、ノーチラスのような「共感覚」を刺激するモデルであると以前からお伝えしており、実際2016年8月の記事でも「ダサかっこいい」と表現しています。

この「ダサかっこいい」というのは、決して悪い意味ではありません。これは、ノーチラスにもGMTマスター2にも共通する要素だと思うのですが、一見「変」に思えても、その後だんだんたまらなくなるという存在なのです。

そういった珍味的な要素は、アート作品にも共通するといえ、ノーチラスGMTマスター2が今の時代において評価されるのは、ロレックスブームから約20年が経過した今において、自然なことだといえるでしょう。

さて、そんなGMTマスター2の中でも、最も珍味的要素が強いのがブラウン文字盤のジュビリーという存在だと感じるのですが、ジュビリーに限らず、最近茶金ベゼルは評価されている様子です。

そして、茶金とジュビリーという組み合わせとなると、さらに相場は高くなり、その水準は現在120万円台に達しているのです。

前回、このモデルをお伝えした2016年8月時点では70万円台という様子だったのが、今では120万円台。2年7ヶ月という期間で約48万円の上昇となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年8月
の安値(楽天)
2019年3月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
茶金ベゼル
ジュビリーブレス
16713
中古 2年
7ヶ月
¥734,400 ¥1,223,640 489,240 166.62%

茶金ベゼルのGMTマスターは、4桁時代からコンビ以上に設定される色としてお馴染みで、青赤の次にGMTマスターシリーズを象徴する色だとも感じます。

しかし、この茶金ベゼルは、青赤が復活した現在において、まだ6桁には登場していないのです。

昨年2018年のバーゼルで、RGコンビに新色のベゼルが発表されましたが、それは茶金ではありませんでした。

この茶金ベゼルとブラウン文字盤の組み合わせは、まさに共感覚を刺激する配色だといえますが、ジュビリーブレスレットと組み合わさることで、それをさらに強調していると感じます。

ですから、このモデルは最もGMTマスター2の独特な格好良さを演出していると感じ、さらには6桁世代では採用されていない配色のため、より一層魅力的に感じるわけです。

そういった意味では、2016年8月から約48万円という値動きとなったのは、まったく普通のことであり、むしろ、ほかのモデルの値動きを考慮すると、そこまで値動きしていないともいえるぐらいだと感じます。

このモデルは、ノーチラス的な珍味感が強く、GMTマスター2の中でも目立って魅力的に映ります。

しかしながら、値上がり傾向の今においても5桁の緑サブなどより安いという側面もあるため、茶金という存在に対しての注目度は、まだまだそこまで高くなっていないともいえるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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