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現在相場考察

1年で30万円以上の値動き、GMTマスター1675ジュビリーブレスレット

2019年3月18日更新
ロレックスのGMTマスター1675について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年3月の安値(楽天)と2019年3月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥310,000だった。

GMTマスター 青赤ベゼル ジュビリーブレス 1675についての考察(2019年3月)

GMTマスターシリーズにおいて、現在最も人気のある要素といえば「青赤ベゼル」「ジュビリーブレスレット」ですが、かつて、その組み合わせは不人気の筆頭格でした。

ジュビリーのGMTマスターは、4桁リファレンスの時代から存在し、5桁世代でも採用されていたのですが、6桁デビュー時に廃止となったのは不人気だったからでしょう。

しかし、廃止となってから10年後、逆にジュビリーの評価は上昇。今では3連ブレスレットよりジュビリーのほうが高い状態となっています。

そんなジュビリーブレスレットを装着するGMTマスターは数が少ない傾向があるため、注目度が高くなった今、そのレア感は以前とは比べ物にならない印象だといえます。

特に、昨年2018年のバーゼルで6桁にジュビリーが復活してからは、過去のジュビリーモデルも目立って上昇しているのです。

では、その値動きはどのような様子かというと、4桁に関しては、なんと1年という期間で31万円の上昇となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年3月
の安値(楽天)
2019年3月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター
青赤ベゼル
ジュビリーブレス
1675
中古 1年
0ヶ月
¥1,328,000 ¥1,638,000 310,000 123.34%

2019年現在、GMTマスターシリーズはロレックスにおいて、かなりな人気モデルというポジションとなっていますが、2000年前後という時代にはそういった印象ではなく、むしろ最も不人気なスポーツモデルだったといえます。

その頃、この167520万円台前半で購入することができたのですが、当時すでに4桁リファレンスのスポーツロレックスが「アンティーク」と呼ばれ、大変な評価となっていました。

エクスプローラ2の1655などは80万円以上という評価だったというように、新品時の定価より数十万円単位で高くなっているモデルも珍しくなかったのです。

けれども、この1675は、同じく4桁のスポーツモデルながら、当時20万円台前半という額で入手可能であり、かなりな不人気だったといえます。

それが、今となっては160万円台という水準まで上昇しているのはもちろん、1年で30万円以上の値動きをする立派な人気モデルとなっているのです。

ただ、現在の水準をもっても、まだエクスプローラ2の1655には敵いません。

現在、1655238万円という水準であるため、このジュビリー青赤1675より75万円ほど高い価格帯に位置しています。

また、6桁現行のGMTマスター2の水準と比較すると、1675はそれほど優秀とも感じないともいえます。

126710BLROより安いのは仕方がないともいえますが、最近上昇傾向の116710BLNRとの価格差も10万円程度となっているのです。

1年前の時点ではBLNRと1675の価格差は20万円程度という状態でしたから、差が狭まっているといえます。

また、4桁モデルは基本的に現行世代より高い傾向があり、デイトナエクスプローラーなどがそれに該当します。そのため、BLROを基準としても、価格帯が下となっている1675は、人気シリーズの4桁としては意外と安いという感覚もあるのが不思議だと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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