2016年に電撃的なデビューを果たしたエアキング116900。

従来、エアキングという存在はスポーツ系には属さなかったのが、このモデルをもってスポーツ系となったのです。

このモデルがデビューする前の2年程度の間、エアキングは事実上の消滅状態となっていましたが、116900の登場をもって復活となりました。復活ということ自体や、スポーツ系となったなど、腕時計ファンが全く予測していなかったような要素が多々あったため、多くの人が驚いたといえます。

そのため、デビュー当初からプレミア価格状態となり、それまでのエアキングの常識からすると考えられないぐらいの価格帯となったのです。

しかし、その後は値下がり傾向となり、デビューからこれまでの間において、116900が最も高かったのはデビューした2016年の新品実勢価格といえる状況です。

2016年11月の新品実勢価格（3社平均値）は約67万円という水準だったのですが、2018年3月時点では中古が約58万円となっていたのです。

同じく2016年に登場したデイトナ116500LNの場合、2016年の新品実勢価格より2017年以降の中古相場のほうが高いという状態ですが、エアキング116900は優秀なデイトナに対して真逆の動きとなっているのです。

そんなエアキングの116900は、2018年3月からちょうど1年経った今、60万円台という水準に回復しているのですが、その値動きは地味とも感じます。

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本記事の価格比較

この116900は、2017年頃から中古相場は60万円前後となっており、60万円台前半と50万円台後半を行ったり来たりしているように感じます。

ですから、2018年3月と比較してやや値上がり傾向である今の水準についても、116900に対してはあまり優秀とは感じないのです。

2016年に、

と共にデビューしたこの116900ですが、翌年2017年、2018年と話題のあるモデルが続々登場したため、2019年の今となってはそれほど目立っていないモデルと思う方もいるかもしれません。

今後、この116900がどのような評価となるかはわかりませんが、現在までの値動きや情報などから推測すると、「生産終了」というようなニュースが発生しない限り、大幅に値動きするという様子にはならなさそうともいうことができるでしょう。

ただ、万が一生産終了となったならば、「異例なエアキング」や「デビュー後早期に生産終了」ということになり、大変なレアモデルとなるとも予測できます。

人気と不人気は、いつの時代でも普遍的でないということを忘れないようにしたいと思います。