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現在相場考察

フジツボの評価、GMTマスター16753茶金ベゼル

2019年3月23日更新
ロレックスのGMTマスター16753について斉藤由貴生が執筆。本記事では2014年8月の安値(ヤフオク)と2019年3月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年7ヶ月での変動は¥822,400だった。

GMTマスター 茶金ベゼル フジツボ文字盤 16753についての考察(2019年3月)

GMTマスターには“茶金ベゼル”という存在がありますが、それはコンビ以上にのみ設定された配色です。

GMTマスターシリーズのベゼル色といえば、青赤や黒赤などがありますが、茶金は青赤の次に古い配色だといえます。

そんな茶金という存在ですが、GMTマスター2が6桁世代となってからは廃止となり、今でも復活していません。

しかし、茶金は決して不人気というわけではなく、現在、多くのリファレンスが値上がり傾向となっている様子。

先日お伝えした16713の茶金ベゼルが数十万円単位の値上がりなったということからも、その評価の高さが分かります。

では、ヴィンテージモデルはどのような様子となっているのかというと、こちらもなかなかの値上がりとなっているのです。

16753には、4桁リファレンスに相当するモデルと、80年代ヴィンテージに相当するモデルがありますが、今回お伝えするのは4桁に相当するほうの個体。

同じモデルでも、なにが違うのかというと、文字盤のアプライドが「フジツボ」か否かという差です。

4桁スポーツといえば、「フチなし」文字盤ですが、その時代において「フチなし」だったのはステンレスモデルのみ。

コンビ以上となるとその時代でも実は「フチあり」だったのです。

ただ、その「フチ」の形状は、よく見慣れたものとは異なるため「フジツボ」と呼ばれているのです。

ですから、この「フジツボ」は「フチなし」に相当する要素ともいえるのです。

そんな、「フジツボ」仕様の茶金16753は、2014年8月のいては、50万円台という水準で購入可能でしたが、今となっては130万円台という水準。

2014年といえば、既に多くの腕時計が高くなっていた時期ですが、その時期と比べて80万円以上も値上がりしているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2014年8月
の安値(ヤフオク)
2019年3月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター
茶金ベゼル
フジツボ文字盤
16753
中古 4年
7ヶ月
¥560,000 ¥1,382,400 822,400 246.86%

このフジツボ茶金の16753は、2009年の段階で40万円台という水準でしたが、2014年の段階では、あまり評価されておらず50万円台という水準だったのです。

つまり、このモデルは、アベノミクス以前と以降において10万円の値動きにとどまっていたということになります。

しかし、その後GMTマスターシリーズはさらなる評価となり、今ではこのフジツボ茶金16753130万円台という水準へと変化。

他のGMTマスターシリーズの値動きと同じように値上がりしているといえます。

茶金ベゼルは、その独特な雰囲気が魅力的ですが、「フジツボ」といったクラシカルな要素との相性が特によいと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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