ヨットマスター2の中で唯一、青ベゼルでないホワイトゴールドの116689。
近年、ホワイトゴールドといえば、ロレックスやパテックフィリップなどでも値下がり傾向のモデルが目立ちことから、あまり人気がないという印象があります。
ホワイトゴールドは、2000年代において、上級モデルの中で最も人気のある素材という印象があり、YGより数十万円単位で高い相場だったということもありました。
3年ほど前までは、YGよりWGのほうが高いということが半ば常識となっていましたが、今ではYGのほうが高いという状況が目立っています。
そのため、WGはあまり値動きしないという印象にもなっていたのですが、ここのところ、サブマリーナやデイトナなど、WGモデルはきちんと上昇している状態ともなっています。
ただ、WGがそのように値動きしても、YGのほうが更に値動きしており、再度YGより高くなるということにはならない傾向もあります。
では、このヨットマスター2のWGモデル、116689はどのような様子となっているかというと、2017年10月から約17万円の値上がり状態。
けれどもやはり、このモデルもYG以上とはなっていない様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年10月 の安値(楽天) |
2019年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター2 116689 |
中古 | 1年 5ヶ月 |
¥3,039,600 | ¥3,218,000 | 178,400 | 105.87% |
現在、YGモデルである116688のボトム価格は378万円という水準であるため、この116689より54万円高い状況となっています。
そのため、YGと比較するとWGは安いという印象になりますが、WGは決して優秀でないわけではありません。
116689は2016年11月の段階で270万円という水準だったのが、2017年10月には約303万円にまで上昇。
約1年で30万円以上の値動きとなったのです。
そして、2017年11月から1年4ヶ月経った今、さらに116689は約17万円の値上がりとなっており、この数年間きちんと上昇し続けているのです。
116689は、300万円台のWGモデルということから、多くの人にとって身近な存在ではないといえるかもしれません。
300万円台という価格帯は、簡単に手が出せない一方、現在における「憧れ」の価格帯は500万円以上のデイトナやノーチラスといえるかと思います。
ヨットマスター2は、ロレックスオイスター系としては初のコンプリケーションモデルでありますが、スポーツ系の最高級ともいえるシリーズです。
けれども、今の時代においては、これよりさらに高いモデルが目立っているということもあるため、注目度が高いとはいえないでしょう。
そのような事情があるにもかかわらず、この数年において、きちんと上昇し続けているということは、優秀といえるのではないかと思うのです。