2014年に登場したディープシーのDブルー文字盤は、登場後から入手難易度の高いレアモデルとして、常に高い価格帯に位置していました。
2017年の10月頃までは、デイトナ116520の中古相場よりも高い価格帯に位置しており、デイトナのSSモデルよりも高いという人気ぶりでした。
ただ、2017年以降は、デイトナ116520が値上がりしたため、Dブルー文字盤はデイトナより高いポジションではなくなりました。
しかし、このDブルー文字盤は決して決して値動きしていなかったわけではないのです。
なぜなら、2018年のバーゼルでシードゥエラーディープシーに新作が登場し、116660は生産終了となったから。つまり、この116660のDブルー文字盤は、2014年のデビューから4年後には生産終了となっているわけです。
そのことが影響してか、2018年3月以降、この116660のDブルー文字盤は上昇。2017年10月に約139万円だったのが、2018年5月には約167万円にまで値上がりしたのです。
けれどもその後、相場は落ち着き、8月には約157万円にまで値下がり。一時的に160万円台となった116660のDブルー文字盤ですが、2018年8月には150万円台に落ち着いたのです。
それからは長らく、この116660のDブルーは150万円台という水準が続いていました。
しかし、昨年のバーゼルから1年が経過した2019年3月の今、この116660はさらに値下がりし、140万円台という水準になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年8月 の安値(楽天) |
2019年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー ディープシー Dブルー文字盤 116660 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥1,575,750 | ¥1,462,600 | -113,150 | 92.82% |
2018年にデビューしたディープシーの新作、126660は、見た目も文字盤ラインナップも116660とほぼ同様です。
一番大きな変更ポイントは、ムーブメントであるため、2000年頃にムーブメント変更となったサブマリーナの14060と14060Mのような違いだといえます。
けれども、新ムーブメントを搭載した新型は、116660Mというリファレンスではなく、126660という新たなリファレンスとなったため、旧型となった116660には「生産終了」という要素を感じる人がいたといえるでしょう。
そういったことが影響してか、特に人気モデルだったDブルー文字盤は、2018年において目立った値上がりとなったのです。
ちなみに、2019年3月現在の約146万円という価格は、2017年と10月と比較して約6.4万円の上昇となります。
2017年10月頃と比較して約6万円の差というのは、他のモデルと比較するとあまり値動きしていないという印象ですが、116600のDブルー文字盤は、2017年頃までこのような値動きという傾向もあったため、以前の動きに戻ったという印象でもあります。
そのため、現在の水準は、116660のDブルー文字盤としては、適正価格ともいえるのではないかと感じています。