2018年から正規輸入されたチューダーですが、それ以前から「チュードル」と呼ばれ、日本でも多くのユーザーに親しまれてきたブランドです。
非正規時代において、最も人気が高かったモデルといえばクロノタイムだといえますが、このクロノタイムには様々な仕様が存在。
その仕様によって、大きく価格帯が異なるため、相場を見極めるのが難しい時計でもあります。
ただ、基本さえおさえれば、その相場の全体像を把握するのはそこまで難しくありません。
具体的には、ロレックスの要素が濃ければ濃いほど“高く”、反対にロレックスで採用されないような要素が強いほど“安い”のです。
最も高いのはロレックスのパーツが使われていた世代で、最も安いのは「タイガー」だといえますが、3年ほど前までは、ロレックスパーツ世代でない限り、クロノタイムは20万円台で購入可能なモデルが多かった傾向があります。
という点がロレックス的な良い要素である一方、
というペットネームが不人気要素だといえます。
そのため、2019年の今ではなかなか評価されているのですが、なんと2015年10月においては20万円台前半で購入可能だったのです。
2015年といえば、多くの腕時計が既にかなりな上昇傾向だったという年ですが、その時代でも比較的人気要素を含んだクロノタイムが20万円台前半だったのです。
そんなクロノタイムの79260(3連、銀文字盤)は、現在では50万円台となっているため、2015年10月から現在にかけて28万円以上も上昇しているということになります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年10月 の安値(ヤフオク) |
2019年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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チュードル
クロノタイム タイガー 3連ブレスレット 銀文字盤(黒インダイヤル) 79260 |
中古 | 3年 6ヶ月 |
¥234,360 | ¥516,000 | 281,640 | 220.17% |
1年少し前まで、クロノタイムの一部モデルは20万円台で購入可能でしたが、それらの多くは、
という要素を含む傾向がありました。
しかし、2019年の今となってはそういった仕様でも30万円以上となっており、全体的に上昇傾向となっています。
そして、この記事の個体のように不人気要素が「タイガー」のみといったモデルに関してはさらに高い様子となっており、50万円台というモノも珍しくありません。
クロノタイムの状況が変わってきているということは、他のモデルの事例から、以前にもお伝えしましたが、過去の価格を改めてみてみると、2015年時点でもずいぶん安く購入可能だったということに驚きます。