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現在相場考察

2015年から変化した額は、クロノタイム79260 3連ブレスレット

2019年4月3日更新
チューダーのクロノタイム79260について斉藤由貴生が執筆。本記事では2015年10月の安値(ヤフオク)と2019年4月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年6ヶ月での変動は¥281,640だった。

クロノタイム タイガー 3連ブレスレット 銀文字盤(黒インダイヤル) 79260についての考察(2019年4月)

2018年から正規輸入されたチューダーですが、それ以前から「チュードル」と呼ばれ、日本でも多くのユーザーに親しまれてきたブランドです。

非正規時代において、最も人気が高かったモデルといえばクロノタイムだといえますが、このクロノタイムには様々な仕様が存在。

その仕様によって、大きく価格帯が異なるため、相場を見極めるのが難しい時計でもあります。

ただ、基本さえおさえれば、その相場の全体像を把握するのはそこまで難しくありません。

具体的には、ロレックスの要素が濃ければ濃いほど“高く”、反対にロレックスで採用されないような要素が強いほど“安い”のです。

最も高いのはロレックスのパーツが使われていた世代で、最も安いのは「タイガー」だといえますが、3年ほど前までは、ロレックスパーツ世代でない限り、クロノタイム20万円台で購入可能なモデルが多かった傾向があります。

このクロノタイム79260は、

  • 3連ブレスレット
  • 銀文字盤
  • バーインデックス
  • という点がロレックス的な良い要素である一方、

  • タイガー
  • というペットネームが不人気要素だといえます。

    そのため、2019年の今ではなかなか評価されているのですが、なんと2015年10月においては20万円台前半で購入可能だったのです。

    2015年といえば、多くの腕時計が既にかなりな上昇傾向だったという年ですが、その時代でも比較的人気要素を含んだクロノタイム20万円台前半だったのです。

    そんなクロノタイム79260(3連、銀文字盤)は、現在では50万円台となっているため、2015年10月から現在にかけて28万円以上も上昇しているということになります。

    本記事で参考とした中古腕時計

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    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2015年10月
    の安値(ヤフオク)
    2019年4月
    の安値(楽天)
    変動額 残価率
    チュードル
    クロノタイム
    タイガー
    3連ブレスレット
    銀文字盤(黒インダイヤル)
    79260
    中古 3年
    6ヶ月
    ¥234,360 ¥516,000 281,640 220.17%

    1年少し前まで、クロノタイムの一部モデルは20万円台で購入可能でしたが、それらの多くは、

  • 派手な色の文字盤
  • アラビアインデックス
  • 5連ブレスレット
  • タイガー
  • という要素を含む傾向がありました。

    しかし、2019年の今となってはそういった仕様でも30万円以上となっており、全体的に上昇傾向となっています。

    そして、この記事の個体のように不人気要素が「タイガー」のみといったモデルに関してはさらに高い様子となっており、50万円台というモノも珍しくありません。

    クロノタイムの状況が変わってきているということは、他のモデルの事例から、以前にもお伝えしましたが、過去の価格を改めてみてみると、2015年時点でもずいぶん安く購入可能だったということに驚きます。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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