腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

回復傾向だが、オーバーシーズ49150/B01A-9095

2019年4月4日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ49150/B01A-9095について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年11月の安値(楽天)と2019年4月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年5ヶ月での変動は¥73,000だった。

オーバーシーズ クロノグラフ 49150/B01A-9095についての考察(2019年4月)

ノーチラスロイヤルオークといった雲上スポーツの中で最も歴史が新しいオーバーシーズ

デビューしたのは1996ですから、70年代にデビューしたノーチラスロイヤルオークよりもかなり新しく、同じく90年代にデビューしたアクアノートと比較されることも多かったと思います。

そんなオーバーシーズですが、現在では第三世代となっており、世代の観点では同じく第三世代が現行モデルとなっているノーチラスと同様ともいえます。

第三世代が登場したのは2016年のことですが、その1つ前である第二世代は2004年に登場しています。

第一世代や第二世代の生産年は、他のブランドと比べて短い傾向がありますが、いずれも「どのモデルがライバルか」を把握するのが難しいわけではありません。

特に第一世代は判断しやすく、ノーチラスの3800やアクアノートの5065、ロイヤルオークでは14790と比較することができます。

第二世代は、2004年から2015年頃までが現行となるため、他の雲上モデルのモデルチェンジ時期と重なったため、年によっては「どのリファレンスがライバルなのか」分かりづらい傾向があるともいえます。

ただ、相場的にはロレックスデイトナ116520と比較するのがわかりやすく、特に2017年11月においては、どちらも同じ水準となっていました。

実は、2017年11月において、116520は値上がり傾向、このオーバーシーズは値下がり傾向だったため、それまで価格帯が離れていた両者がちょうど同じ相場となったのです。

2017年11月以前では、このオーバーシーズ140万円程度116520110万円程度という水準で、オーバーシーズのほうがずいぶん高い印象がありました。

けれども、今となっては116520170万円台であるのに対し、このオーバーシーズ140万円台。両者の差はずいぶんと広がったのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年11月
の安値(楽天)
2019年4月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ
クロノグラフ
49150/B01A-9095
中古 1年
5ヶ月
¥1,377,000 ¥1,450,000 73,000 105.30%

この第二世代のオーバーシーズクロノグラフは、2016年6月において140万円という水準でしたが、2017年11月には約137万円とやや値下がりした様子でした。

それから今にかけて、約7万円ほどの回復傾向となったわけですが、その値動きは他の雲上スポーツデイトナと比較するとかなり地味であり、それらと大きく価格が離れた印象です。

たった1年少し前まで、デイトナ116520より数十万円単位で高かったこのオーバーシーズクロノグラフですが、2019年の今では、116520より30万円程度も安く購入可能といえる状況です。

多くの腕時計が値動きした今、あまり値動きしていないこのオーバーシーズクロノグラフは、2019年現在においてお得感のある雲上スポーツだといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。