ノーチラス、ロイヤルオークといった雲上スポーツの中で最も歴史が新しいオーバーシーズ。
デビューしたのは1996年ですから、70年代にデビューしたノーチラス&ロイヤルオークよりもかなり新しく、同じく90年代にデビューしたアクアノートと比較されることも多かったと思います。
そんなオーバーシーズですが、現在では第三世代となっており、世代の観点では同じく第三世代が現行モデルとなっているノーチラスと同様ともいえます。
第三世代が登場したのは2016年のことですが、その1つ前である第二世代は2004年に登場しています。
第一世代や第二世代の生産年は、他のブランドと比べて短い傾向がありますが、いずれも「どのモデルがライバルか」を把握するのが難しいわけではありません。
特に第一世代は判断しやすく、ノーチラスの3800やアクアノートの5065、ロイヤルオークでは14790と比較することができます。
第二世代は、2004年から2015年頃までが現行となるため、他の雲上モデルのモデルチェンジ時期と重なったため、年によっては「どのリファレンスがライバルなのか」分かりづらい傾向があるともいえます。
ただ、相場的にはロレックスデイトナの116520と比較するのがわかりやすく、特に2017年11月においては、どちらも同じ水準となっていました。
実は、2017年11月において、116520は値上がり傾向、このオーバーシーズは値下がり傾向だったため、それまで価格帯が離れていた両者がちょうど同じ相場となったのです。
2017年11月以前では、このオーバーシーズは140万円程度、116520は110万円程度という水準で、オーバーシーズのほうがずいぶん高い印象がありました。
けれども、今となっては116520が170万円台であるのに対し、このオーバーシーズは140万円台。両者の差はずいぶんと広がったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値(楽天) |
2019年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ クロノグラフ 49150/B01A-9095 |
中古 | 1年 5ヶ月 |
¥1,377,000 | ¥1,450,000 | 73,000 | 105.30% |
この第二世代のオーバーシーズクロノグラフは、2016年6月において140万円という水準でしたが、2017年11月には約137万円とやや値下がりした様子でした。
それから今にかけて、約7万円ほどの回復傾向となったわけですが、その値動きは他の雲上スポーツやデイトナと比較するとかなり地味であり、それらと大きく価格が離れた印象です。
たった1年少し前まで、デイトナ116520より数十万円単位で高かったこのオーバーシーズクロノグラフですが、2019年の今では、116520より30万円程度も安く購入可能といえる状況です。
多くの腕時計が値動きした今、あまり値動きしていないこのオーバーシーズクロノグラフは、2019年現在においてお得感のある雲上スポーツだといえるでしょう。