2年前ほど前から「エルプリデイトナ」という存在については、すごく高いという印象がありますが、2019年現在では240万円程度となっています。
その一方で、同じ「エルプリ」でもコンビモデルとなると、その相場は100万円ぐらいという印象があるかもしれません。
2017年8月において、16520は約200万円という水準ですが、16523の白文字盤は約103万円で購入可能だったわけですから、そういったイメージとなるのは仕方がないといえます。
しかし、そんな16523は2019年の今において、そのような水準で購入できるわけではありません。
現在、16523はいずれの文字盤色も140万円台。
2017年8月に約103万円だった白文字盤は、1年8ヶ月という期間で40万円以上も上昇している状態です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年8月 の安値(楽天) |
2019年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 16523 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥1,038,000 | ¥1,455,840 | 417,840 | 140.25% |
16523には、黒、白、シャンパン、グレー文字盤が存在しますが、最近一番高いのが黒やシャンパンで、逆に最も安いのがグレーという傾向があります。
前回の記事では、シャンパン文字盤に焦点を当てたのですが、その記事の2019年3月時点でボトム価格だったのは、約129万円というグレー文字盤。
それが今となっては、グレー文字盤でも約140万円となっており、それが16523全体のボトム価格でもあります。
つまり、3月時点では16523は120万円台後半で購入可能だったのに、4月現在では140万円台となっているのです。
16523という存在は、長らく値動きしないという印象がありましたが、2017年と比べてみると意外と値動きしている印象になると同時に、2019年4月の現在においては、なかなか目立って値動きしているとも感じます。
今年、2019年のバーゼルでは2016年、17年、18年のように大きな話題となる新作が登場しなかった反面、生産終了になるモデルが目立ちました。
その結果、バーゼル後に目立った値動きをするロレックスが数ある印象ですが、この16523の値動きはそういった影響を受けていないといえます。
今年のバーゼルを境に生産終了したモデルは、16523に親和性のあるモノがなく、逆に新作という観点でも16523に影響を与えそうなモノはありません。
ですから、このタイミングで16523が目立った評価となっている理由は特に思い当たらないのです。
16523の140万円台という現在相場は、16520白文字盤の2016年12月の水準に近いですが、16523がやっと16520の2年前の過去価格と並んだというのは感慨深いともいえます。