2014年に登場し、2017年に生産終了となったシードゥエラーの116600。
リファレンスはディープシーの116660と紛らわしいですが、その見た目はディープシーとは明らかに異なります。
というよりも、ディープシーはその名が示すとおりシードゥエラーの別バージョンともいえる存在。
それに対して、この116600はシードゥエラーのベーシックな存在であるのです。
ただ、シードゥエラーが6桁世代になった時、ディープシーのみが展開。ディープシーが2008年に登場してから2014年までの間はディープシーしかなかったのです。
そのように、ディープシーに対してだいぶ遅れて登場した116600。しかし、2017年にシードゥエラーの通常モデルはさらに改められてサイクロップレンズが126600へと変更され、久々に登場した「赤シード」として話題となりました。
赤シードは、2000年前後の時代から幻のロレックスとして、ヴィンテージ市場で大きな存在感となっていましたが、それをロレックスが復活させたため、大変な話題となったのです。
そうすると、オーソドックスな印象の116600は目立たない存在となりそうなところですが、赤シードと入れ替わるように生産終了となったため、目立つ要素ができたのです。そして、この116600は、ロレックスとしては異例ともいえるほどの短期間で生産終了となったため、2017年3月以降において瞬く間に高くなったのです。
116600は、2016年10月において約73万円という水準だったのが、2017年6月時点では約112万円にまで上昇。そして7月時点ではさらに値上がりし、約121万円となったのです。
しかし、そんな116600の上昇はそれ以降は停滞し、1年後の2018年7月時点では約117万円とやや値下がり傾向となっていました。
その後も目立った値動きがなかった116600ですが、2019年に入るとその様子は変化。1月時点で約126万円となり、久々に目立った値動きとなったのです。
そして、それから3ヶ月経った今、なんと116600は再度目立った値動きとなっており、その水準は134万円となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年1月 の安値(楽天) |
2019年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 116600 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,268,000 | ¥1,340,000 | 72,000 | 105.68% |
116600という存在は、サブマリーナの116610LNのシードゥエラー版といえ、5桁でいう16610と16600のような相関だと感じます。
5桁リファレンスのシードゥエラーは、2018年に目立って評価されていますが、2019年現在ではそこまで目立った動きはありません。
値動きする時期は異なるものの、オーソドックスなシードゥエラーは長らく人気が高いため、いずれにしても値動きする傾向があるといえます。
特にこの116600は、2014年に登場し2017年に生産終了となったことから、オーソドックスなモデルながら「ありそうでなかった」という面白い要素があります。
そういったこともあり、2017年に大きく評価された後は、さらに目立った評価となるかと思ったのですが、意外と停滞気味となっていた116600。
2019年に入り、短期間で2度の値動きとなっているため、それらしい評価になりつつあると感じています。